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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

オリンピック後の政局から目が離せない
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年8月10日第605号 ■   ==============================================================        オリンピック後の政局から目が離せない  ==============================================================  もうすぐロンドン五輪が終わる。  そしてお盆明けから政局報道が復活する。  日本選手の活躍に感動をもらった国民は、再び国民不在の日本の政治 の体たらくと向かい合うことになる。  うんざりだ。  しかしそうも言っておれない。  無能な政治家たちに好き放題させてはならないからだ。  これ以上彼らに日本を悪くさせてはいけないからだ。  政治の監視を怠ってはいけない。  その観点からこれからの政局について見通してみたい。  まず今日までのところは民自公大連立の一人勝ちの政局である。  負け比べの末に、谷垣自民党が粘る野田首相に譲歩した。  公明党がそれを仲介したのだ。  一時は政権政党の野田民主党と野党第一党の自民党が決裂するかも しれないと思わせる局面もあった。  久し振りに小泉元首相が口を出してきて、野党が解散・総選挙の カードを握った今こそ自民党は民主党と戦えと激を飛ばした。  私は、その時これは面白いことになってきたと思った。  とにかく野田政権の一国も早い崩壊こそ、あたらな政治の動きを 促すと考えたからだ。  しかしすぐにその思いは間違いだと気づいた。  小泉提案は見事に一蹴され、谷垣自民党はあっさりと民主党と取引を したのだ。  もはや小泉元首相でさえも判断を見誤るほど、この数年間で政治状況 は変わったということだ。  つまり自民、民主の二大政党の幻想は終わった。  自民党はかつての自民党ではない。国民に見放され、もはや民主党 と決別して政権を取ることはできなくなったのだ。  一方の野田民主党は、小沢一郎を追い出しても支持率を下げ続け、 これまた自民党との大連立しか生き残る道はない。  ようするに小沢なきあとの民主党は政権を手放した自民党と同じ になったのだ。  もたれあって政権を共有するしか政権を取れなくなったのだ。  そして政権政党に復帰したい公明党は、そんな民主党と自民党の仲を 取り持って大連立の一角を占めることがすべてのごとくだ。  権力優先は、労組の利権を代表する輿石幹事長の思惑でもある。  権力の味をしめた労組は一日もながく権力側にいたい。権力を手放 せば労組は二度と権力を持てないからだ。  だから解散・総選挙を任期一杯まで引き延ばそうとする。  政策などどうでもいいのだ。  これが今の政局だ。  一言で言えば権力の共有である。  その結果何が起きるか。  権力を持った強者たちがこの国を動かし、一般国民の暮らしはます ます厳しくなる。  いうまでもなく消費税増税を一貫して要求して来たのはこの国の 大企業である。  その一方で今朝(8月10日)の東京新聞が一面に掲載しているよう に中小企業は壊滅的な打撃を受ける。  消費税増税によって受ける一般国民の打撃はいうまでもない。  これを要するに日本の政治は持てる者と持たざる者にどんどんと 日本を二極化させているのだ。  そんな政治が日本にとってはずはない。  消費税増税を支持してきた朝日新聞でさえきょう(8月10日)の 社説とオピニオン欄で書いている。「増税 これでよかったのか」と。  見ているがいい。  たとえ民自公が権力をたらいまわししても、正しい政策が実現でき ない以上、どんどんと日本は悪くなっていく。  国民の不満は日が経つにつれますます大きくなり、民自公大連立 批判に向かっていく。  いやでも大連立政治に対抗する政治軸が必要になってくる。  問題は国民の期待に応えて、民自公大連立に対抗する政治軸を提示 できる政党があるかである。  それはもちろん小沢新党だ。  しかしいまの小沢新党だけでは民自公に対抗できる政治勢力には なれない。  そこで私が注目するのが渡辺喜美の「みんなの党」だ。  渡辺喜美は地元栃木の地方紙である下野新聞(8月9日)のインタ ビューに鼻息荒くこう答えていた。  私が不信任家決議案提出を決断し、それがあっという間に野党7党 の結集につながった、と。  その言葉どおり彼は9日の衆院本会議で野党7党を代表して、国民 の多数が反対する消費税増税を強行しようとする野田内閣は信認でき ないとブッた。  自民党を見捨てる形で離れた渡辺喜美は、それ以来自民党の敵だ。  そしていまや官僚打破と地方主権を誰よりも強く訴える渡辺喜美は 民主党の最強の敵だ。  要するに渡辺喜美は既得権益の外にある。  だからといって国民的支持を得るほどの力と人気はない。  そうであれば渡辺喜美の「みんなの党」は小沢一郎の「国民生活 第一」と組むしかないのだ。  その一方で、渡辺喜美の「みんなの党」が秋波を送る橋下「維新の 会」はこのところ勢いが無い。  それどころか野田民主党に迎合するような動きを見せている。  しかし、それでは橋下「維新の会」は自滅の一途だろう。  権力に飲み込まれた橋下や「維新の会」は、もはや国民の期待の 受け皿にはなり得ない。  渡辺喜美よ、橋下をつれて小沢の下に結集してみろ。  そうなれば面白くなる。  これが私の期待するロンドン五輪後の政局の展望である。  はたしてそうなるか。  それを実現するのが小沢一郎の器量である。  どこまで本気で民自公大連立を倒す決意があるかである。                               了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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