□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年7月15日第535号 ■ ============================================================== 「デモは邪道だ」と批判した中西輝政京都大学名誉教授 ============================================================== あす7月16日の昼過ぎ、私は代々木公園で行われる脱原発デモに参加 する。 6月29日に官邸前で行われた原発再稼働反対デモの参加に続いて二度 目の大規模な国民運動への参加だ。 こんどは集会トークにも参加することになっている。 しかし、私のデモ参加の基本姿勢は、小田実が言い遺したデモの神髄に 忠実であるということだ。 すなわち、見知らぬ人たちの中に入って、身分を明かすこともなく、周り の人の身分も問わず、皆と同じ立場でひたすら原発反対を訴える、ただ それだけだ。 このメルマガで私が読者に知らせたかったのは、しかし、明日の代々木 公園デモの案内ではない。 中西輝政京都大学名誉教授が、「デモは邪道だ」と週刊誌上で語っている 事を紹介したかったのだ。 発売中の週刊新潮7月19日号に「『再稼働反対デモ』参加者『20万 人』と『2万人』の差」と題する記事が掲載されていた。 その記事はこう書いている。 「『20万人』が粉飾数字であることは言うまでもない」、と。 この言葉から明らかなように、週刊新潮のその記事はデモに反対の立場で 貫かれている。 その記事は言う。 「・・・(官邸を取り巻く反原発デモは)法に触れずとも、デモを煽り、 幇助する行為だ」、と。 「・・・衆を恃(たの)み、示威行為で政府に政策変更を迫った事には 変わりはない」、と。 私が驚いたのは、その後に紹介されていた中西輝政京都大学名誉教授の 次の言葉である。 「歴史的に見て、日本の政権はデモのような直接行動に対しては強い 抵抗力を持っている」、と。 あたかも野田首相に対して、こんなデモなど相手にしなくてもいいと 言わんばかりだ。 そしてその後に、中西教授は次のような極めつきの言葉を述べている。 「デモは本来邪道です。日本には合理的、理性的に議論をする場が十分 にありますが、直接行動や物理的な威力によって、合理的な議論ができ ない空気が醸成されてしまう。それがデモ主催者の狙いなのだろう」、と。 認識不足も甚だしい。 いま日本で起きているデモは、いくら議論をしても聞く耳を持たない 野田政権に対する普通の国民の異議申し立てである。 民意を無視してどんどんと一人よがりに走る野田首相に対して、同じ 日本人としてそれでいいのか、首相だからと言って思い上がってはいけ ないという、普通の人たちの、ささやかな意志表示である。 私のようなものぐさな者でも参加した。 参加してそれがわかった。 名誉教授などという名前に胡坐をかいて物を言うのではなく一度ぐらい は参加してみたらどうか。 そうすればわかる。 それをしないのは単なるものぐさだ。 行動を起こすことへの根拠なき忌避だ。 それでは時代に取り残されてしまうことになる。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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