□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年7月14日第534号 ■ ============================================================== 野田首相に甘すぎるメディアの罪 ============================================================== メディアが小沢たたきに終始してきたことの罪についてはいまさら 書くまでもない。 しかしメディアの本当の罪は野田首相に甘いところである。 確かに小沢たたきと野田擁護は同じコインの裏表のようなところはある。 片方をたたけばその一方の評価はあがる。 しかし実際はそうではない。 小沢をたたくのはいいが、野田首相のひどさについて、メディアは国民 の側に立って正しく批判すべきなのだ。 野田首相に甘すぎるメディアの言説の典型は、政権交代をしたからと いって世の中すべてがうまくいくと思うのは安易だ、というものがある。 出来もしないマニフェストを金科玉条とみなすマニフェスト原理主義は 誤りだというものがある。 その典型が7月13日の毎日新聞「記者の目」だ。 そこで政治部の須藤孝氏が書いている。 「民主党への政権交代が確実と言われていた09年の夏、世間は期待に 沸き立っていた・・・政権交代すれば何もかも解決する。そんな雰囲気 に強い違和感を覚えたことを思い出す。あれから3年がたち、熱気の反動 が来た・・・『財源はいくらでも出てくる』と甘い夢をふりまいたツケが 返ってきた。09年の政権交代に教訓があるとすれば『うまい話はどこに もなかった』ということだ・・・」 そう言って須藤氏は安易に「新党」に期待を抱く世論を次のように批判 する。 「新しいことや既成政党と無縁であることそれ自体に何か価値があるの だろうか」 「政治は誰かがすべてを解決してくれる魔法ではない。みんなが少し ずつ損をしなければいけないことを納得させなければならない」 「多少の欠陥なら、それを修正しながら乗り越え、少しずつ前進する ことが政治ではないか」 「そもそも政治に過大な期待を抱くのは、うまくいかないとすべて政治家 (他人)のせいにする依存心の裏返しでもある・・・」 とんでもない事を書く記者だ。 民主党政権になったらすべてが解決する、すべてが変わる、などと誰が 期待したというのか。 マニフェストのすべてを守れと誰が要求したというのか。 我々は民主党政権になったらすべてが変わるなどと期待するほどお目出度 くはない。 何かが変わる、自民党政権の旧弊が少しは改まるだろう、その公約のせめ て一つでも満足に実現してくれればいい、そう期待しただけだ。 ところが現実はどうだ。 野田民主党政権はマニフェストのほとんどすべてを捨てた。 それどころか自民党以上に官僚従属、対米従属になってしまった。 自民党政権でもここまでしなかったような国民無視だ。 つまり、政権交代に期待した国民を完全に裏切ったのだ。 確かに3年前にも自公政権を支持した国民はいた。 政権交代を望まなかった世論はあった。 そういう連中は自民党野田派を歓迎するのかもしれない。 自民党に入りたくても入れなかった松下政経塾生たちが牛耳る野田政権 を喜ぶかもしれない。 この須藤孝という記者は、その一人かもしれない。 そうならそうとはっきり言えばいいのだ。 メディアを使って国民の代表のような顔をして説教するからおかしく なるのである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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