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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

野田首相を追い詰めるオスプレイ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年6月28日第496号 ■   ==============================================================   野田首相を追い詰めるオスプレイ       ==============================================================  オスプレイ。  この聞き慣れない言葉が諸費税増税、原発再稼動と並んで野田首相を 追い詰めるとは誰が想像しただろうか。  いや、追い詰めたのはこれらの政策を強行する野田首相自身だ。  国民の声を優先し、自らの誤りを潔く改めればよかったのだ。  しかし、それをしない野田首相は自業自得だ。  もはや総理を続けることは出来ないだろう。  いや、即刻総理を辞めてもらわなくてはいけない。  オスプレイについて私が過去のメルマガでどのように書いてきたかを 振り返ってみた。  最初にオスプレイを取り上げたのは2010年8月30日の メルマガ第72号であった。  当時は普天間問題で辞任した鳩山首相の後任を決める民主党代表選挙 の真最中だった。  菅氏と小沢氏がこの国の首相をかけて闘っていた歴史的瞬間だった。  小沢一郎が民主党代表になると日米同盟が損なわれると書くメディア に対し、私はとんでもない認知不足だ。さもなければ意図的な小沢排除 記事だ、と書いた。  その論拠として、一旦日米間で合意した辺野古代替飛行場の航空ルート をオスプレイ配備のために変更せよと言い出すような理不尽な米国こそ 日米同盟を危うくするのだと書いた。  誰が首相になっても米国がその理不尽さを改めない限り日米同盟は 危ういのだと書いた。  その後8月31日のメルマガ第75号「日米同盟がある限り日本は苦し むことになる」のなかで、オスプレイ配備を要求する米国に苦慮した日本 政府は、それを国民に隠そうとしている事を書いた。  すなわち日本政府は当時からオスプレイが危険である事を知っていた のだ。  それを知って沖縄が反発することがわかっていたから隠して来たのだ 、と書いた。  さらに9月10日のメルマガ第88号「オスプレイ受け入れを語りだ した岡田外相」では、ついに9月9日の参院外交防衛委員会の閉会中審査 において岡田外相がオスプレイの沖縄配備の可能性にはじめて言及した、 それは米国から早く国民に本当の事を伝えて受け入れを決めろと怒られた からだと書いた。  そして年が改まった2011年の1月12日のメルマガ第20号 「オスプレイ、オスプレイ、オスプレイ、オスプレイ、オスプレイ」の中 で、次のように書いた。  いきなり呪文のような言葉を繰り返して恐縮だが、私の頭が狂ったのでは ない。この聞きなれない言葉こそ普天間問題よりも大きな問題になる、 米国の理不尽さが浮き彫りになる、もはや日米同盟は本当に日本のためな のか、という疑問が国民に中からも出てくる、そうなって欲しいから呪文の ようにオスプレイの言葉を唱えるのだ、もっとも、その時の首相が菅首相 のままかどうかは危うくなってきたが、と書いた。  その後私がオスプレイについてどのように書いてきたかは調べなかった が、もはやその必要はない。十分だ。  いつものように前置きがながくなったが、ついにこのオスプレイが野田 政権を追い詰める事になった。  きょう6月28日の報道によれば藤村修官房長官は27日の記者会見で オスプレイの配備について「基本的には米軍の機材変更ととらえており 配備計画に疑義はない」と語ったという。  これは、米国の命令だから8月の沖縄配備方針を変更させるのは難しい と言ったのだ。  ご丁寧に6月28日の朝日新聞がこれを次のように解説して見せている。  すなわち野田政権は27日、オスプレイを予定通り配備するとした米 政府の方針を容認する事を決めた、と。  米側は29日に日本に配備日程を正式に通告し、森本敏防衛相は30日 から沖縄県と山口県を訪れて配備受け入れを要請する、と。  野田首相や藤村官房長官、森本防衛相は日本国民よりも米国海兵隊の 要望を優先すると言っているのだ。  米国政府の要望ですらない。  米国政府の中にも意見は分かれている。まともに交渉をすれば米国政府は 考えを変える可能性は大きい。  オスプレイ如きで反米感情が高まり、日米同盟が危うくなればむしろ 損をするのは米国のほうだからだ。  しかし野田首相ははじめからオバマ大統領と交渉する気がなかったのだ。  米国海兵隊の言われるままに外務・防衛官僚が従い、野田首相がその 言いなりだということだ。  何もわからない藤村官房長官がおうむのように口をパクパクしたのだ。  そしてすべて物事のわかっている朝日新聞が、そんな野田政権の対米従属 外交について一切の批判をしない。  それどころか野田首相を支えている。  日本は野田民主党政権の下で戦後最悪の状態になってしまった。                                了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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