□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　　天木直人のメールマガジン２０１２年６月２３日第４８４号
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　　アウンサンスーチーさんのような指導者が日本にあらわれる日
　　
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　生きているうちに、というのは大袈裟だが、私はアウンサンスーチー
さんが指導者となるビルマをこの目で見てみたいと思っている。

　６月２１日の毎日新聞が報じていた。

　アウンサンスーチーさんが１９日、英国ＢＢＣのインタビューで将来的に
国民を率いる指導者となる意思があることを明かしたと。

　「私だけがビルマの民主化に努力してきたのではない」と述べ、きょう
までのビルマの民主化進展に尽力した多くの同志をねぎらった上で、ビルマ
の指導者になる意思があるかどうかを問われると「国民を正しく導ける
ならば、イエスだ」と答えたという。

　ビルマの軍事政権がその政権を手放す事は近い将来はないだろう。

　ビルマが軍事政権にとどまる限りアウンサンスーチーさんが指導者になる
ことはないだろう。

　それでもなおビルマの民主化に向けて闘い続けるアウンサンスーチーさん
を日本はもっと評価すべきだと思う。

　「私は（民主化運動という）決して解放されることのない任務を選んだが、
私一人でないことを皆さんが教えてくれた」

　これは６月１８日、アイルランドの首都ダブリンで彼女のノーベル平和賞
受賞を祝って行なわれたコンサートで語った言葉である。

　コンサートの主催者の一人であるロックバンド歌手Ｕ２ボノがコンサート
の冒頭で語った次の言葉に応えたものだ。

　「今夜はみんな、あなたに歌うために集まったのです」

　なんという素晴らしい言葉のやり取りであろう。

　なんという素晴らしい光景だろう。

　このような政治家が日本に現れる時こそ日本の夜明けであると思う。

　今の政治状況を見ながらつくづくそう思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了


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