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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

公明党が大飯原発再稼動の政府方針を批判した!
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年6月10日第444号 ■   ==============================================================    公明党が大飯原発再稼動の政府方針を批判した!  ==============================================================  小沢一郎氏が原発問題についてメッセージを送った同じ頃、公明党の 山口那津男代表が9日、大飯原発を再稼動させる政府方針を批判した事 今朝(6月10日)の報道で知った。  福島原発を視察後、共同通信の取材に答えたという。  いままで公明党が原発問題でどのような発言をしてきたか私は正確に はつかんでいないが、野田首相が大飯原発再稼動の政治決断を記者会見 で行なった後に発せられたはじめての公式見解だと思う。  これを知って、さすがに公明党はイラク戦争を支持した誤りを二度と 繰り返すことはできないと判断したに違いないと思った。  私はイラク戦争を支持した小泉首相を批判した時、小泉政権と連立を 組んでいた公明党が、イラク戦争を支持した事を激しく批判した。  平和を売り物にしている池田大作氏の政党がどうしてイラク戦争を 支持できるのかと。  たちまち私は公明党から圧力を受けた。  しかし私はひるまなかった。  あの戦争は許すことの出来ない誤りであったからだ。  犠牲になったアラブ人の無念のために誰かがそれを言い続けなけれ ばならない。  それがレバノンを去るときの私とパレスチナ避難民との暗黙の了解 であった。  それから数年たって、その私の思いを代弁してくれる人物が現れた。  それがウィキリークスの創始者であるアサンジュ氏だ。  彼は言った。  こんなこと(告発サイトをつくって秘密情報を流すこと)はできれば したくはない。しかしこのまま情報が隠蔽されて誰も知らないまま闇に 埋もれてしまったら、無辜の犠牲者の無念さを誰が晴らしてくれるのか、 こんな事をしなくてもいいシステムさえできれば私はいつでも告発など 止める、と。  その通りなのだ。  権力者が悪い事ができないようなシステムさえできれば、もっと他の ことにエネルギーを使う事が出来る。みなそうしたいのだ。  私がアサンジュ氏のフアンになったのはこの言葉に接したからである。  聞くところによれば公明党はイラク戦争を支持した事で大きなダメージ を受けたという。  当然だろう。  その誤りを二度と繰り返すことは出来ないに違いない。  原発事故の被災民を救うことは平和の問題に優るとも劣らない人権 問題だ。  放射線被曝問題が何も片付いていないのに、そして安全性の確認を誰も 出来ないのに、どうして原発再稼動を急ぐのか。どうして責任を取れる と胸を晴れるのか。急ぐ理由は何か。それは電力が足りなくなるなどという 事ではないはずだ。いや、いかなる理由があるにせよ、人権問題以上に重要 な事などあるのか。  野田首相の原発再稼動を容認したら今度こそ公明党は立ち直れないだろう。  いや、公明党だけではない。  原発再稼動を急ぐような政策を推進する、ありは容認する政党や政治家は 日本国民を敵に回すことになる。  野田民主党とそれを助けて大連立を組む自民党に未来はない。                                 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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