□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年3月24日第244号 ■ ========================================================= 日本に立ち寄らずに韓国の核サミットに出席するオバマ大統領 ======================================================== 米国の要人が中国や韓国を訪問する時は、日本の政府もメディア も必ずと言っていいほど気にする事がある。 それは米国の要人がその途次に日本に立ち寄るか、寄らないかだ。 ましてやオバマ大統領となるとなおさらだ。 そしてこれまでは必ず日本に立ち寄るのが慣例であった。 米国にとって日本は、中国や、ましてや韓国と比べはるかに重要な 同盟国であるからだ。 少なくとも日本政府や官僚、メディアはそう思ってきた。 それなのになぜ今回に限って、それを口にしないのか。メディアは その事を書かないのか。 米国のオバマ大統領が提唱した核安保サミットの第二回目の会合が 3月26、7日の両日に韓国のソウルで開かれる。 野田首相も消費税論議をさしおいてそのサミットに出席する。 本来ならばオバマ大統領の日本立ち寄りを願い、首脳間で打ち合わ せをしてから臨みたいところだ。 ところがオバマ大統領は日本に立ち寄ることなくソウルに直行する。 間違いなく野田政権はオバマ大統領に日本立ち寄りを要請していた はずだ。 それにもかかわらずオバマ大統領は日本を飛び越して韓国に行くのだ。 おりしも3月24日の各紙はオバマ大統領が世銀の次期総裁の米国 候補に韓国系のキム・ダートマス大学学長を指名したと報じている。 これで次期世銀総裁は決まりだ。 米国は日本にキム候補者お支持を求めてくるだろう。 これも日本政府やメディアにとっては衝撃的な事に違いない。 しかし、われわれ一般の日本国民にとってはこんなことはどうでも いい事だ。 何かにつけて日米関係ばかりを気にし、日本の自主・自立の重要性を忘れ てきたこの国の指導者たちの考え方が間違っていたのだ。 いまこそ日本の主導者は米国ばかりに顔を向けるのではなく、国民の生活 と安全を最優先した本来の政策に立ち戻る時だ。 米国がそのことを日本に教えてくれている。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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