□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年1月21日第55号 ■ ========================================================= 消費税10%増税でも財政赤字削減には程遠いと公認した内閣府試算 ========================================================== よくもまあ次から次へと消費税増税の嘘が出てくるものだ。 内閣府の「経済財政の中長期的試算」なるものの概要が1月20日 に明らかになったという。 それをきょう(21日)の各紙が報じていた。 それによれば政府が消費税率を現行の5%から2015年に15% まで引き上げても、15年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス) の赤字はGDP比で3・5%にとどまり、財政健全化目標の「赤字幅の 半減」(GDP比3・2%)に届かないという。 消費税10%増でも基礎的財政収支は赤字なのである。赤字は増え 続けるのだ。 しかも、その赤字幅の削減スピードすら、10%の増税したぐらい では健全化目標に達しないというのだ。 何のための10%増税なのか。 これを要するに、すでにもうばれているように、消費税増税では財政 赤字問題は解決できないということだ。 消費税増税の本当の理由は財政赤字削減などではなく、削減できない 予算の財源に充てることにあるのだ。 これまで通り税金が無駄遣いされて終わるということだ。 のだ。 それを内閣府が認めたということだ。 よくもこのような不利な試算を、消費税増税が政局の焦点になっている 今のタイミングで出したものだ。 さては内閣府官僚の反乱か。倒閣の動きか。 そう思ったら、そんな大それたものではない。 この内閣府の試算は、消費税10%増税を15年4月に行う前提で昨年 8月に行ったもので、その時は赤字幅はGDP比3・0%で赤字半減目標 に達するはずだった。 ところが野田民主党政権が昨年末の最終決定で実施時期を半年間遅らせた。 そのために数字が狂ったというのだ(1月21日毎日)。 野田政権の政治家も官僚も、このことを想定していなかった誤算なのだ。 政府はこの試算を週明けにも公表するという。 予定通り公表するのだろうか。 その時どのように説明するのだろうか。 来週から始まる国会質疑で野党はこの点を追及するのだろうか。 注目される内閣府の「15年度の経済財政の中長期的試算」である。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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