□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年1月18日第42号 ■ ========================================================= 中国でさえ起こり始めた民主化の動き ========================================================== 共産主義国家である中国でさえ、地方からの民主化運動が起きつつ あるのだ。 私は、最近の報道で知った中国における二つの民主化の動きに注目した。 一つは中国広東省南部にある人口1万数千人のウーカンという漁村の 出来事だ。 この村の共産党幹部らの利権独占に憤った村民が、長期間にわたる抗議 活動の結果当局側から譲歩を引き出し、強制収用した土地の返還や拘束 した住民の釈放を勝ち取ったという。 この動きを「住民を弾圧するのが当たり前の中国では予想外の対応」で あると報じたのは新年早々のニューズウィーク日本語版1月4日・11日号 であった。 そのニューズウィークの記事は同時にまた、「中国当局が果たして本当 に約束を守るのか」、今後も注意深く見守る必要があるが、「これまでの 強硬姿勢からすると大きな方針転換には違いない」、「小さな村が勝ち取 った異例の譲歩」と報じた。 私がこの記事を読んでから一週間がたった1月17日の朝日新聞が、 「自治・公正 ウーカン村に学べ」という見出しであらたな動きを掲載した。 すなわち、ウーカン村に新しいトップが任命された、その人物は政府に 抗議する住民運動の中心にいた人物である、この動きが「ウーカン村に学べ」 と中国全土の注目を集めている、と。 もう一つの動きは、1月9日の読売新聞、「漂流 民主主義」という連載 特集記事に書かれていた次のような動きだ。 すなわち、昨年11月に行われた北京市のある区の人民代表大会(人民 会議)代表を決める選挙で異変が起きた。 あらかじめ認定した候補者に投票するよう共産党が北京市内の学生に動員 をかけたにもかかわらず、インターネットで出馬表明していた無党派の候補 者名を書き込んだ票が大量に出現したという。 当選こそしなかったが得票率は約16%に達したという。 胡錦涛政権は、ウオール街選挙運動などを示唆して西欧民主主義の欠陥を 否定するのに躍起だが、権利意識に目覚めた中国人の民意は、体制のわずか な隙をついて湧き出している、と。 世界的な民主化の波は、ひょっとして中国や韓国に及ぶかもしれない。 取り残されるのは日本だけかもしれない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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