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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

NHKの解説委員たちの意見から見えてきたもの    
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月30日第928号 ■     ===========================================================   NHKの解説委員たちの意見から見えてきたもの                                                                      ==========================================================  12月29日の深夜から30日の午前4時までの長時間にわたって NHKが「双方向解説 そこが知りたい!『どんな国を目指すのか』」 という特集番組を放映していた。  読者におかれては可能であればその録画を何らかの形で入手して ご覧になることをお勧めする。  これはNHKというよりも、NHKの解説委員が、みずから取材し、 それにもとづいて分析し、学んだ結果としての個人的意見を述べ合う 番組であったと思う。  つまりそこで述べ合う解説委員の言葉は、自らの活動の成果と 個人の資質をさらけ出すものであるが故に、NHKの方針の枠内での 発言とは言え、自己に忠実な意見を述べざるを得なかった。  その意味で、彼らもまた視聴者である国民にその能力をテストされて いるのでだ。  私は偶然、原発問題について議論が行なわれていた2時半ごろから 見始めて、その後に続く来年の国際情勢と日本外交というテーマに ついての解説委員の議論を番組の終了時間である午前4時まで、吸い 込まれるように見てしまった。  そして、あらためて自分の考えの正しさを確認する事が出来たという 意味で私にとっては有意義な番組であった。  自分の考えが正しいという確信を持って、来るべき新年においても ますます力強くメルマガを配信していきたいと決意を新たにした。  そのいくつかを以下に書き記しておきたい。  1.今後の日本のエネルギー政策については、一人を除きほぼ全員    が脱原発を主張していた。そして原発維持を主張する解説委員    でさえ、日本経済が競争力を失わないために当面の電力需要は    原発に頼らざるを得ないが、長期的な脱原発の不可避性と必要    性については否定することは出来なかった。    これを要するに、当面の電力需給をどうするかという問題と切り    離し、長期的には日本の今後はエネルギー源の多角化、そして    その際軸足を再生エルギーへ移行していかざるを得ないという    事である。そうであれば国の政策を迅速にそして多面的に、    脱原発エネルギーに舵を切る必要性があるという事である。  2.私が最も注目したのは米国に対する評価である。    親米保守の立場から日米同盟重視を常日頃説いている解説委員で    すら、財政破綻から来る米国の軍事的後退を、選択の余地のない    事と認め、米国はその肩代わりを日本に求める身勝手な国である    と認めていた。この認識に異論を挟むものは一人もいなかった。    それにもかかわらず、残念ながら誰一人として日米同盟に疑義を    挟む者はあらわれず、ここにNHK解説委員の限界があるのだが、    しかし今後は様々なところで日本外交の自主性の必要性が言及    されることになるだろう。そしてその際に自主防衛か平和憲法    重視かということが最後に残る問題となる。  3.驚いたのは米国のアジア重視外交についての受け止め方である。    巷間言われている中国の牽制と言う側面よりも、経済で行き詰ま    った米国がアジアに目を向けざるを得なかったという認識が共有    されていた。言い換えればアジアにおける米中の勢力争いという    よりも、米国も中国も経済的にその余裕はない、中国敵視政策の    肩代わりを日本が担わされる愚は避けるべきだといわんばかり    だった。  4.米国のアジア重視との関連において中東専門の解説委員が、米国    のアジア重視は限定的で、やはり米国は中東情勢から抜け出せない、    中東情勢が米国の当面の最重要課題であるとして、シリア、イラン    情勢の流動化を強調していたことも注目された。        しかしその中東専門家でさえ、パレスチナ問題については一言も    言及しなかった。米国の中東政策に裏にあるイスラエルの存在が    いかにタブーであるかということだ。  5.最後に世界的規模における民主化革命の動きについてある解説委員    の次の言葉が印象的だった。    すなわち民主化とは終わりなき政権交代であり革命の追求である、    日本も例外ではない。これからの日本の政治は恒常的な不安定化の    時代に入っていくだろう、と。    その通りだと思う。そこに私の言う「もうひとつの日本」づくりの    正統性がある。    これについてはきょう(12月30日)「もうひとつの日本」の    ホームページ(http://alternate.jp/)で配信したメッセージを    参照願いたい。                              了                              ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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