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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

北朝鮮外交を柔軟かつ多角的に考えられない日本の間違い 
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月24日第916号 ■     ===========================================================   北朝鮮外交を柔軟かつ多角的に考えられない日本の間違い                                                                     ==========================================================  メディアは北朝鮮の話ばかりを繰り返している。  それが正しいものであればよい。  ところがどれもこれも北朝鮮の不安定や政権混乱を叫ぶものばかりだ。  アジアを分断して不安定化させようとする米国がそれを強調するのは わかる。  しかし、日本が隣国の中国や北朝鮮を敵視してどうする。  かりに金正恩新体制に懸念があるとしても、それをどうやって安定化 させ、友好的にするかを考えるのが日本のとるべき政策ではないのか。  メディアはそれを論じるべきではないのか。  北朝鮮はこの機会に国際社会にメッセージを送っている事を見逃して いるのではないのか。  12月24日の読売新聞は横田夫妻のインタビューを掲載している。  そこで横田夫妻は次のように述べている。  「正恩氏は世界を見て、自由な空気を知っているはず。拉致問題に 何かを感じ取ってくれれば」(横田早紀子さん)。  「拉致の大半は正恩氏が生まれる前に起きたこと。『父がやった こと。申し訳ありません』と言ってくれれば一番いい」(横田滋さん)。  娘を拉致されて憎み続けた北朝鮮であっても、「ただめぐみを取り 戻したいだけ」(早紀子さん)という目的の為に的をしぼって最善策 は何かを考えれば、こういう弾力的な考えが出てくるのである。  これしかないのである。  これこそが日本政府のとるべき政策でなければならない。  おまけに金正恩氏の母である故高英姫は在日朝鮮人出身で、金正恩の 成長過程では玩具、食べ物から漫画、ゲーム、文房具にディズニーラン ド、東京タワーなどの「日本」が影響を与えているという(金正日の 料理人だった藤本建二著「北の後継者キム・ジョンウン」(中公新書 ラクレ)。  あらゆる情報を活用して知恵を出す時である。  しかし日本政府やメディアに登場する識者の意見は対北朝鮮強硬論 ばかりだ。  なぜか。  かれらもまた米国と同じように北朝鮮問題が無くなれば困るのだ。  米国は北朝鮮問題が片付けばアジア分断の理由がなくなる。  政府(官僚)やメディア(有識者)は北朝鮮問題が無くなればメシ の種がなくなる。  小泉元首相が朝鮮労働党中央委員会に弔電を送って哀悼の意を表明し、 今後、諸般の問題を包括的に解決したうえで、日朝関係が正常化する 事を期待する旨を伝えてという。  左翼がこれを行なったら右翼はこぞって叩くだろう。  しかし小泉元首相のこの弔電には右翼もメディアも沈黙を守った ままだ。  こればかりは小泉元首相が正しい。  12月24日の産経新聞は、ソウル発黒田勝弘記者の記事として、 金正恩氏と日本との関係に言及し、「北朝鮮は日本にとって意外に遠く て近い?」と、暗に金正恩体制は吉とでるかもしれない、と言っている。  中国、南北朝鮮に厳しい産経新聞の名物記者さえこう書いている。  もっと素直に考えるべきだ。  拉致問題の解決にはどうすれば一番いいか、日本の安全や経済にとって 何が国益か、あらゆる要素を考えてもっと多角的、柔軟に考えるべきだ。  何かと言えば米韓日の連携強化ばかりを繰り返す外務官僚や御用評論家 の無策をのさばらせるだけでは能がなさ過ぎる。                         了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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