□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月22日第911号 ■ =========================================================== TPP議論の本質は国家戦略をめぐる議論であるという論証 ========================================================== 訪米中の玄葉外相にカークUSTR(米通商代表部)代表が伝えた という(12月21日朝日)。 日本とのTPP交渉に臨む米国の重点事項は、農業、自動車、金融 (郵貯、簡保への参入)の3分野であると。 ついに米国が本音を公言した。 このような米国との交渉が日本に利益をもたらすはずはない。 TPPは単なる自由貿易交渉などというものではないのだ。 TPPを議論するとき、それを単なる貿易自由化にともなう利害 得失で論じていては問題の本質を外すことになる。 そのことを見事についた記事を見つけた。 12月22日の日経新聞「経済教室」がそれだ。 これは早稲田大学の二人の教授(久米郁男、河野勝)が、TPPに 賛成する者、反対する者、の双方を対象に調査した結果から導いた TPPの本質論に関する報告である。 調査結果から次の事が判明したと言う。 すなわち、小さな政府を支持する人ほどTPPに賛成する傾向がある という。 すなわち、中国の強い影響力を感じる人ほどTPP参加を支持する という。 要するに、TPPをめぐる論争はこれまでの自由貿易論争とは異なり 日本の対外政策に関するビジョンの違いと不可分に結びついていること が分かった。 だからこそ国論を二分する問題になったのだ。 そう言っているのだ。 そしてこの論文は次のように締めくくっている。 「・・・いつの時代も、成長や再分配などの問題を解決する事だけが 『国益』の追及ではない。TPP論争の先鋭化は、そうした国内経済を 巡る議論と、日米同盟や中国との関係の将来を見据えた外交を巡る議論 が重なり合うように合意形成を図らなければならない事を示している。 TPP問題は個々の国内(産業)当事者に与える利害得失を超えて、 日本のとるべき国家戦略を論じる好機と考えるべきであろう」 本質をついた指摘である。 消費税増税とならんでTPPが、これから予想される政界大再編の 一大テーマになると思われるゆえんである。 了 お知らせ 1.明年2月に小沢塾で講演を頼まれました。小沢氏に伝えたい メッセージについてご意見をお聞かせ下さい。 2.メルマガの内容を充実させるために対談形式の動画配信を 追加する事を考えています。希望する対談相手をお聞かせ 下さい。 3.明年2月「正論」グループの潮匡人氏と日本の安全保障に ついて公開討論を行なう予定です。詳細はおってお知ら せします。立場は正反対ですが、建設的な討論にする自信は あります。助言があったらお聞かせ下さい。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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