□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月20日第909号 ■ =========================================================== 野田首相は街頭演説をやっている場合か ========================================================== 金正日総書記が死去した12月19日に野田首相は街頭演説を予定 していたという。 朝鮮中央テレビの「特別放送」が正午にあることを知りながら街頭 演説に出発し、死去の一方を知ってあわてて引き返したという(12月 20日朝日新聞)。 メディアはこの事を取り上げて野田政権の情報体制の甘さを批判する。 しかし私が腹立たしく思ったのはその事ではない。 首相ともあろうものが、なぜ街頭演説などをそれほど重視するのか。 不退転の決意で強行しようとしている消費税値上げや普天間代替施設 の辺野古移転を国民に説明するつもりであったとしたら、首相にある まじき行動だ。 選挙運動じゃあるまいに、新橋の街頭で車の上から演説したとしても、 それを聞く通行人が果たして何人いるというのか。 重要な政策決定を国民に説明し、理解を得たいなら、記者会見を開い て全国全国放送し、国民が注目してそれを聞く機会を設けるべきだ。 国会の場で、あるいはメディアの前で、国民に代わって質問できる状況 で堂々と行うべきだ。 野田首相の原点は街頭演説であるという。 英会話は駅前のノバ、駅前の演説は野田、などとふざけて、欠かさず 街頭演説を重ねてきた事がまるで立派な事のように自慢げに語る。 それは駆け出しの政治家が選挙に当選したいために行う営業である。 総理大臣となってまで、問題山積の年末に、仕事をすべて官僚に丸投 げし、あるいは自らが任命した無能な閣僚に任せて、街頭演説という パフォーマンスを行おうとしていた、そんな野田首相を腹立たしく思う のである。 野田首相の街頭演説を報じる12月20日の産経新聞はつぎのように 報じていた。 首相の前座を務めた蓮舫行政刷新担当相らが演説しようとしたら、 ヤジが飛び交ったという。 「増税反対!」 「原発はいらない!」 「衆院解散しろ!」 「どっちを向いて政治しているんだ」 などのシュプレヒコールが叫ばれ、プラカードが乱立したという。 それを知って救われる思いだ。 もはや野田首相は二度と街頭演説をしようとは思わないだろう。 危機管理のなさを批判される事をおそれてではない。 不退転の決意で行おうとする自らの政策があまりにも国民の怒りを 買っている事をおそれてである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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