□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月17日第897号 ■ =========================================================== ならば問う。朝日新聞はあの時、体を張ってイラク戦争に反対したか ========================================================== きょう(12月17日)の朝日新聞の「天声人語」は、イラク戦争に 反対した者にとっては見逃せない。 それはオバマ大統領のイラク戦争終結演説を次のように痛烈に批判する。 イラク戦争は「まもなく歴史になる」と語るのはあまりに「歴史」と いう一語を都合よく使っていないか、と。 そしてその後に続く「天声人語」は、その文章のすべてを使ってイラク 戦争批判に終始している。 これは、私がこれまで日本のメディアの中で見てきたどのイラク戦争 批判より厳しい批判である。 いわく、唯一の超大国だった米は「戦争ありき」で突き進んだ、と。 いわく、「味方か敵か」と国際社会に迫り、開戦に反対する仏や独を 「古くさい欧州」と小ばかにした、と。 いわく、「世界を仕切るのだという思い上がりが、我々を振り回し 続ける」という嘆きをどれほど多くの各国の外交官から聞いたものか、と。 いわく、結局、イラクに大量破壊兵器はなく、仕掛けた戦いは「大義 なき戦争」の汚名にまみれた、と。 いわく、小泉政権がこの戦争を真っ先に支持した史実も正確に記録され ておかなければならない、と。 いわく、それなのに、検証もせずに頬被りを決め込む日本の政治家たち は、(イラク戦争のことなど)とうに忘れてしまっているかのようだ、と。 そしてその「天声人語」は次の言葉で米国のイラク戦争批判を締めく くっている。 「(日本が犯した)歴史への不誠実が世界に恥ずかしい」、と。 朝日新聞が米国のイラク戦争を誤りと断じ、ここまで激しく批判たこと を私は知らない。 いや、おそらくこれまでのどの新聞の報じるイラク戦争批判よりも、 この「天声人語」のイラク戦争批判は厳しい。 ならば問う。 朝日新聞は2003年3月の米国のイラク攻撃直後に、どのような論評 を掲げていたのか、と。 朝日新聞を含め太平洋戦争前後の日本の各紙は、戦争を煽り立て、国民を 戦争に追いやった。 それが戦後は一転して、かつて戦争を煽った事への反省もなく、臆面も なく不戦、平和を唱えるようになった。 今度の「天声人語」を読んで、朝日新聞は今また、かつての過ちを繰り 返そうとしているように思えてならない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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