□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月9日第872号 ■ =========================================================== はやばやと京都議定書延長に反対表明した日本外交の大失策 =========================================================== 細野大臣は原発事故対策に専念していると思ったら、南アフリカ くんだりまで行ってCOP17閣僚会合に出席していたのだ。 そういえば国会質疑の場で彼の姿が見えなかった。 彼の本業は環境大臣だったのだ。 だから言ったのだ。 環境省という三流官庁に福島原発事故を担当させてはだめだと。 力不足でいつまでたっても原発事故が正しく解決できなくなると。 しかもやはり環境省は三流官庁だった。 本業の環境問題でさえも正しく対応できないでCOP17で大失策 をおかした。 細野大臣は三流官庁の大臣だった。 細野大臣は南アフリカの会議にわざわざ京都議定書の延長反対を表明 しに行ったようなものだ。 こんなバカな外交はない。 京都議定書の産みの親は日本だ。困難な国際協定を京都でまとめ あげたのは日本だった。 世界一の排出国である中国にCO2削減義務がなく、世界第二位の 米国が批准しない京都議定書が不完全である事はその時からわかって いた。 排出削減義務の計算方法などで日本がECに割を食わせられたこと は周知のはずだ。 それを承知で京都議定書をまとめあげ、はじめて地球環境保全のため の国際条約を作ったのが日本だった。 いずれ途上国も削減義務を認めるようになる。いずれ米国もその 重要性に気付き削減義務を負担することになる。 皆が妥協して参加するより完全な国際条約は必ず必要になるはずだ。 その実現に向けて指導力を発揮するのが京都議定書をつくった日本の 責務であり、世界が期待することではなかったのか。 それがなんというザマだ。 経団連や経産省の言いなりになって早々と京都議定書の延長に反対 すると世界に向かって話してしまった。 中国はほかの途上国とともに延長を支持し、そして経済発展を成し 遂げた暁には削減義務を受け入れることを巧みに示唆した。 それを見た米国はついに「新しい枠組みづくりに向けた欧州連合 (EU)の工程表を支持する」と記者会見を開いて表明した(12月 9日読売)。 法的な削減義務受け入れを巧みに回避しながら、京都議定書の延長 に積極的なEUとともに将来の枠組みづくりに参加すると言って、 国際批判を浴びることを避けようとしたのだ。 高をくくっていた日本は見事に梯子をはずされ、これまで消極的だった 中国や米国よりも遅れる印象を与えることになった。 対立するはずの米中の歩み寄りにより、狼狽することになった。 これほどつたない環境外交はない。 重要な仕事を三流官庁に任せっぱなしではいけない。 重要な仕事は国をあげて行わなければならない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加