□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月6日第860号 ■ =========================================================== 米国がミャンマーに急接近した本当の理由 =========================================================== 少し前のことだが、あらためて書きとどめておく。 なぜ米国がミャンマーに急接近したのか。 それはミャンマーと中国との関係にくさびを打ち込むことにあると さんざん報道された。 すなわち米国のアジア重視外交の一環だ。 中国のアジア支配を許さないということだ、などと解説された。 なかにはいまこそ日本がミャンマー支援に動く時だ、などとピント はずれの社説を掲げる大手新聞もいた。 日本のミャンマー外交は無策の積み重ねだった。 欧米がミャンマーの軍事政権を批判するなかでただひとり悪徳軍事 政権に甘く、アウン・サン・スーチーに冷たかったのが日本だ。 それにもかかわらず、日本はミャンマーの軍事政権に対しても 影響力を行使することは出来なかった。ミャンマー軍事政権は日本の ことなど見向きもしなかった。 つまり日本はどちらにも影響力がないのである。 そんな日本に何が出来るというのか。 それよりも何よりも、日本政府も日本のメディアも、米国のミャン マー軍事政権に対する急接近の真の意図をつかんでいるというのか。 対ミャンマー外交においても米国のアジア進出の片棒を担いで中国を 牽制しようとするのか。 いいだろう。 それはすでに11月の一連のアジア首脳会議の際に見せた対米従属 外交だ。当然ミャンマーでも米国と同調するしかない。 しかし米国の対ミャンマー政策はそれだけではない。 米国のミャンマーへの急接近政策の本当の理由は、北朝鮮の核政策に 対する牽制である。 その事をひとり12月4日の東京新聞が報じていた。 すなわち米国はミャンマーに北朝鮮との軍事・核協力を断つように 迫ったのだ。それに応じれば米国の対ミャンマー政策を改善させると シグナルを送ったのだ。 それほど中東情勢はきな臭くなっているということだ。 この米国の要請にミャンマー軍事政権が応じる振りを見せたと いうことだ。 ミャンマー軍事政権の民主化とはそういうことなのだ。 米国の外交の最大関心事は中東情勢にある。 中東のテロに核を渡さない事にある。 米国はアウン・サン・スーチーを使ってミャンマーと北朝鮮と軍事・ 核協力を牽制しようとしているのである。 そんな米国の対テロ政策について日本の出る幕は無い。 日本政府も日本のメディアも米中関係のことしか考えないようで は米国の意図を大きく読み間違うことになる。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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