□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年6月18日発行 第425号 ■ =============================================================== 藤崎駐米大使は今どんな仕事をしているのか =============================================================== 政権が機能停止して久しい。 そのドサクサにまぎれて官僚の幹部人事が停滞している。 駐米大使人事もその一つだ。とっくの昔に交代しているはずの藤崎大使の 交替人事は凍結されたままだ。 普天間問題が行き詰まり、死に体の菅首相の下では駐米大使の仕事もまた ゼロに等しい。一体藤崎大使は今どんな仕事をしているのだろう。 そう思っていたら少し前の週刊現代6月18日号に次のような記事があった。 日本ではほとんど報道されることはなかったがさる5月24日に米国下院 外交委員会で「日本の将来」と題した公聴会が開かれていたという。 「震災後、日本は本当に復活できるのか」、「日米関係にはどんな変化が 起こるのか」など、東日本大震災以後の日本とアメリカについて論じるこの 公聴会には、5人の専門家が出席していたという。 私が注目したのはその顔ぶれだ。 ロバート・ゾルドス氏(大震災救済のため日本に派遣された消防救助隊隊長)、 ランドール・シュライバー氏(アーミテージ・インターナショナル共同代表)、 マイケル・グリーン氏(戦略国際問題研究所上級顧問)、マンズーロ共和党 議員、そして藤崎一郎駐米大使であるという。 こんな人物しかいなかったのか。これが日米関係の専門家なのか。もっと 適した人選は日米双方ともできなかったのか。 そう思ったが、私が注目したのは唯一の日本側出席者の藤崎大使の発言を 解説する週刊現代の次のくだりである。 ・・・日本の駐米大使が米国議会の公式会合で発言したのは、実は初めて のこと、大役を任じられた藤崎大使は、緊張した面持ちで次のように語った。 「日本国民は世界、とくにアメリカから受けた多大なる支援に心の底から 感謝しています。日本は強い国ですが、あなた方のサポートなしには立て ません・・・日本は変わります。生まれ変わります。しかしそれには仲間が 必要です。その仲間とはアメリカです。この困難な状況の中で我々を支えて くれることに感謝します・・・」 驚いた。こんな発言を日本を代表して行なっていたのだ。 この過剰なまでのアメリカへの謝意は、「日本を見捨てないでくれ」と いう悲痛な叫びに聞こえる、と週刊現代に皮肉られている。 そういえばこの藤崎大使は、原発事故の直後に米国のテレビに出演し、 「事故は封じ込められた」と真顔で答えて米国をあきれさせた前科がある。 日本を代表する駐米大使の言動を日本のメディアはもっと国民に知らせなく てはいけない。 了

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