□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年8月11日発行 第52号 ■ =============================================================== 船橋洋一朝日新聞主筆の駐米大使就任の可能性はほぼゼロ ================================================================ 昨日のメルマガ第50号で私は船橋洋一朝日新聞主筆の駐米大使就任の可能性 について書いた。 その直後に、発売中のサンデー毎日8月22・29日号において「インサイド ライン」編集長の歳川隆雄氏が「その可能性はほぼゼロになった、多くみても 10%でしょうね」と語っているのを見つけた。 「2010年後半を生き延びる 大予測53の確立」というお盆休み特集記事 の中の言葉である。 その理由がふるっている。 「・・・確かに米国政界に幅広い人脈を持つ船橋氏擁立説が一時流れました。 しかし、最重要ポストの米国大使は譲れないというのが外務官僚の本音です。 外務省側は丹羽氏起用は認めるものの、現駐米大使の続投という条件で岡田克也 外相ら政権側と妥協したといわれており・・・」 私はどちらかと言えばこの歳川氏の見方が当たっていると思っている。 しかし、その事はとりもなおさず菅・岡田民主党政権の政治指導力のなさを 意味している。対米従属振りを示している。 もっとも船橋洋一氏にせよ外務官僚にせよ、どちらが駐米大使になっても対米 従属という点では何もかわらない。 米国にとっては気に食わない人選であれば同意しない。駐米大使の人選は対米 従属を競い合う者の中から選ぶしかないのだ。 外務官僚や船橋氏にとっては一大事かもしれないが、一般国民にとっては実に つまらない話でしかない。 お詫びと訂正 昨日のメルマガで船橋氏と書くべきところを舟橋氏と書いてしまいました。 お詫びして訂正させていただきます。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)