Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「天木直人メルマガ」10.6.13.発行第207号 韓国哨戒艦爆破事件のその後ーその2
無料記事

□■□■  【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■    天木直人のメールマガジン 2010年6月13日発行 第207号 ■          ─────────────────────────────           韓国哨戒艦爆破事件のその後─その2       ─朝鮮戦争は継続しているという認識の重要性─      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  週刊アエラの6月14日号で軍事評論家の田岡俊次氏が率直に書いている。北朝鮮の魚雷が撃沈したのか については、水深の浅さや、わずか50日間であれほどプロペラにびっしりとフジツボがつくものかなど 疑問はあるが、さりとて韓国が事件を捏造する理由もない。なお釈然としない気分から脱しきれずにいる、と。  また日刊ゲンダイ6月12日号は、5日のAP通信が、匿名の米国防当局者が次のように語った事を 報じていた、と書いている。  「・・・天安事件は意図された攻撃というよりも、北朝鮮のハネ上がり分子の仕業か、単なる事故、 もしくは訓練の不手際で起きた可能性がある」、と。  このように専門家でさえ断定できないのであるから、我々に本当の事がわかるわけがない。  しかし、でっち上げか、事故か、意図した攻撃か、その真相が特定できなくとも、明確な事が一つある。 それは北朝鮮と韓国は常時戦争状態にあったということだ。  それを詳しく教えてくれているのが月刊文芸春秋7月号のジャーナリスト小武定彦(こたけさだひこ)氏の 手になる「世界が震えた『第二次朝鮮戦争』勃発」という記事である。  それによると、「天安」が沈没した付近に引かれた北方境界線(Northern Limit Line)という軍事境界線は、 1953年に朝鮮戦争休戦を迎えたときに、当時北朝鮮には海軍力がなかったために沿岸すれすれまで国連軍に 押し込められた末に引かれたもので、その内側に浮かぶ島(ペンニョンド)には韓国軍海兵隊の第六旅団が駐屯し、 常に北朝鮮軍の侵攻を監視してきた、というのである。  北朝鮮の沿岸からわずか10キロほどの島にそんな軍事基地を置かれた北朝鮮がおもしろく思うはずはない。 NLLの無効を訴え、独自の境界線を宣言したりして、北朝鮮軍の艦艇と韓国海軍との間で、これまでも何度と なく銃撃戦を繰り返してきたという。  この事はほとんど報道される事がないので我々は気づかない。しかし、韓国と北朝鮮は常時戦争状態にあった ということなのだ。  事実、昨年11月10日には、北朝鮮海軍の警備艇がNLLを越えて南侵し、韓国軍艦艇と銃撃戦の末、 死傷者を多数出したという。  今度の魚雷攻撃は北朝鮮がその報復をしたのだ、と言われるのはそのためである。  韓国と北朝鮮は戦争をしているのである。戦争当事国にとって、どちらが正しいかは平行線を辿る。  だからこそ、事件の調査を含め、本件は当初から国連安保理に委ねるべきであったのだ。  もちろん国連安保理では意見が対立して結論が出ないだろう。しかし今の国際政治の枠組みの中で、 安全保障問題を平和的に解決しようとする国際機関は国連しかない。  すべての国は国連による紛争の平和的解決を尊重し、その実現に協力すべきなのだ。  国連の平和努力を無視して先制攻撃をする国は米国だけである。  それが米国のイラク攻撃だった。    極東でその誤りを繰り返してはいけない。                 _______     7月1日からは新しい配信会社から覚悟をあらたにして配信しますが、6月30日までのメルマガ配信は マグマグ社からの配信です。それまでの配信の不都合などの関するお問い合わせは以下のマグマグ社連絡先へ 直接に 連絡願います。       ───────────────────                       お知らせーメルマガ配信システムの刷新  2009年1月から「まぐまぐ」社を通じて有料メールマガジンの発行を行ってきましたが、 この配信は6月30日を持って終了し、7月1日からはあたらしく設立されたfoomii と言う メルマガ配信会社から配信することにしました。  それにともなって配信システムをより簡便、確実、弾力的としたいと思っています。  とりあえずの改善点は次の通りです。  ・月額525円を月額500円とする(消費税を発行者負担とする)。  ・携帯電話(モバイル)でのメルマガ購入/購読を開始する。  ・メール配信に加えて、過去アーカイブのWebページ閲覧を始める。  その他、今後とも読者の要望を取り入れてより便利で有用な機能を提供できるよう配信社と一緒に なって工夫していくつもりです。  以上が建前としての説明ですが、本当の理由は一年半ほど前に私をメルマガに勧誘してくれた若者が、 一念発起して仲間と一緒にインターネット配信会社を立ち上げたので、それを応援したいと思ったからです。  私は、ブログもインターネット有料配信も、いつでもやめるつもりで書き続けてきましたが、彼らが新しい 試みをするということで元気をもらいました。私も彼らを応援するつもりで、一緒にあたらしいメディアづくり に挑戦することにしました。  これからの世の中は若者に託したい、そう思って、彼らとともに発信していきます。  2010年7月1日より配信を完全移行し、まぐまぐでのメルマガ配信は6月30日の配信以降は 停止となります。  読者の皆様はとくに解約の手続きをとる必要はなく、私がまぐまぐからの配信を停止した段階でその月 からの課金は自動的に停止されます。  引き続き、「天木直人のメールマガジン」を購読していただける読者におかれては、下記URLより、 あらたにメルマガの登録(申し込み)をお願いします。登録(申し込み)は随時受け付けています。課金は 7月の購読開始の後から始まります。  ◎天木直人のメールマガジン ─  反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説  http://foomii.com/00001/  フーミーのホームページを開いて私の顔写真をクリックすると案内の画面が出てきます。  (1) 【購読手続きへ進む】ボタンを押下し、「新規ユーザー登録」より、   ・メールアドレス   ・パスワード   ・クレジットカード番号(有効期限)   を入力後、入力した情報を確認。  (2) 間違いがない場合、「購入する」をクリックして申込完了。   それでは7月1日から、あらたなスタートをさせていただきます。これまでのご購読 ありがとうございました。                                                                  天木直人

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年11月19日に利用を開始した場合、2024年11月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年12月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する