■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年7月9日発行 第253号 □■ ──────────────────────────────── ■ 橋下、東国原知事の動きをどうとらえるか ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 二人の知事の動向はこれから総選挙に向けて毎日のように報じられていくだろう。いや、この騒ぎは総選挙後も 続けられていく。日本の政界再編の要となっていく。 そんな騒ぎを、メディアの報じるままにただ受け身で眺めているだけでは面白くない。馬鹿らしい。 そこで自分が橋下や東国原だったらどうするか、自分が自民党だったらどうするか、民主党だったらどうするか、 もっと言えば日本国民のためには政界再編はどう展開していったらいいか、そういう観点から、我々はこの動きを 見つめていくべきだ。 それぞれの政党はそれぞれの思惑がある。メディアもまたその思惑にそって報道する。そして橋下や東国原の思惑も ある。しかもこれらの思惑は状況次第でどんどん変わりうる。 だから一寸先は闇なのであるが、それでも国民にとって好ましいあるべき姿、方向性はある。 私の考えはこうだ。少し長くなるが我慢しておつきあい願いたい。 この騒ぎを、単なる自民、民主の人気取りと茶化したり、橋下や東国原の権力志向のパフォーマンスと切り捨てる だけでは問題の本質を見誤る。 もちろん、自民党や民主党は彼らの知名度を利用して総選挙を有利に戦おうとする計算はある。しかしその事と、 橋下、東国原の本来の動きとは、問題はまったく別だ、と私はとらえる。 橋下、東国原の本来の動きとは一体何であるのか。 私はこれを純粋な意味で、本物の「地方主権」を目指すものだと思っている。 特に橋下の場合は、本気で大阪府の財政再建に取り組んだ。そしてどうしようもない壁にぶち当たった。それが 中央集権でがんじがらめにされたこの国の官僚支配だった。 ほとんどの首長は官僚出身者や官僚への従属でその地位を保っている。その中で人気だけで首長になった橋下知事は、 国民目線の素人知事だ。その素人知事がこの国の官僚支配の現実を肌で感じた。そこから出た怒りは本物である。 この点は、東国原知事も同じである。今回の思い上がり発言で東国原知事は味噌をつけたが、自民党総裁などという 馬鹿な事をいわずに、初心にもどって橋下知事と地方主権を訴え続ければ、の国民の支持を回復できる。 橋下と東国原には一緒になって「地方主権新党」を作るべきだ。 地方主権のマニフェストを受け入れてくれる政党を支持する、などという事ではだめだ。自ら新党を打ち立てて 国民に訴えるべきだ。 国民の多くは自民党でも民主党でもない第三の保守政党を望んでいるのだ。 もうすぐ動き出す鳩山邦夫や渡辺喜美、さらには中川秀直などといった新党の動きと組んで第三勢力をつくる話は 今後確実に出てくるだろう。 その際は、あくまでも彼らの動きに吸収されるのではなく、彼らを「地方主権新党」に引きずり込んで主導権を とらなくてはいけない。彼らの上に立たなくてはならない。 そうでないと熱狂的な国民的支持は得られない。古い顔ぶれではだめなのだ。 なぜ私がここまで「本物の地方主権」を重視するのか。それは、「本物の地方主権」こそが、官僚支配のこの国の 絶対的な中央集権政治を根底から変革することになるからだ。 「本物の地方主権」の確立は、もう一つの日本の難題である対米従属からの脱却と双璧の課題だ。官僚支配と対米自立、 この二大課題の実現こそ日本再生のカギだ。 それを実現することは自民党でも民主党でもできない。ましてやその他の政党では無理だ。だから私は橋下、東国原新党に 期待する。その新党に地方主権の日本を確立してもらう。 最後に残るのは対米自立外交だ。それも軍事力を強化した対米自立ではなく、平和憲法掲げた対米自立だ。 これが最後に残る一大課題である。 しかし本物の地方主権が確立すれば、答えはおのずと導かれる。自然と共生する地方主権の下で、戦争を起こすような 愚かな政治はどう考えても導き出されないからだ。 橋下、東国原知事がはたしてそのような力量のある人物なのか。 それはわからない。しかし少なくとも今のどの政治家も、どの政党も、日本を救えない。 それどころか彼らがここまで日本を悪くした。 出来ない者に権力をタライ回しさせるのはもうごめんだ。新しい世界に踏み込むべきだ。国民が、その声で、 橋下や東国原をそのような政治家に成長させていくべきだ。 ───────── 天木直人のメールマガジン 2009年7月9日発行 253号

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