■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年6月16日発行 第225号 □■ ──────────────────────────────── ■ 異様な局面に突入した政局とその見どころ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ どうやら政局は異様な局面に突入してきたようだ。我われが目の前で 目撃するものは、本物の権力移行が行なわれようとしている時に見られる、 どす黒い、血なまぐさい、不健全な政治の風景である。 メディアは決してそのような角度から報じない。麻生首相の支持率低下、 解散・総選挙の時期、政権交代必至、などという報道ばかりだ。 しかし我々は今、単なる政権交代にとどまらない戦後政治の大転換を 目撃している。 そのような大袈裟な物言いした上で、これからの政局についていくつかの 見どころを私なりに述べてみたい。 何と言っても衝撃的なのは鳩山前総務大臣の暴露発言だ。麻生首相が西川 日本郵政社長の後任人事を考えていた事を国民の前で明らかにしたことだ。 切り捨てられた鳩山氏が倒れ際に一太刀を上段から浴びせたような尋常なら ざる暴露発言である。およそ暴露発言は人を傷つけ、自らも傷つける。しかし この発言は仁義無き暴露発言だ。 鳩山発言で麻生首相は追い込まれた。しかし本当に追い込まれたのは小泉 元首相である。なぜメディアは小泉元首相にマイクを向けようとしないのか。 小泉元首相が無理なら竹中とか中川とか武部になぜメディアはマイクを向け ないのか。 なぜ麻生首相はその圧力に屈しなければならなかったのか。なぜ小泉元首相 はそこまで西川社長の続投にこだわるのか。この事こそ国民の前で明らかに されなければならない。 野党は小泉元首相や竹中氏ほか関係者を国会に参考人招致して追及しないと 嘘だ。メディアは調査報道をしなければ嘘だ。 もう一つの異様さは、突如表面化した村木厚労省局長の逮捕である。報道は この女性官僚の犯罪容疑ばかりを書き立てる。そしてその背後にある民主党 政治家の口利き疑惑をほのめかす。 しかし郵便料金割引制度の不正悪用問題の本質は、単に「凛の会」(現白山会) による不正にとどまらず、米国外資企業や朝日新聞広告子会社などを含め多く の企業が構造的に手を染めていた疑惑が指摘されていることだ。検察はそれを つかんでいるに違いない。その事実こそ国民の目にさらされるべきだ。メディア が書くことだ。 更なる問題点は、「凛の会」の73歳の元会長なる者が、長年にわたって 永田町を渡り歩いてきた政界ブローカーであると言われている事だ。つまり 郵政不正事件の裏にあるものは厚生官僚の虚偽有印公文書作成などという矮小 されたものではなく、長年にわたって行なわれてきた構造的な一大疑獄事件 を疑わせるものなのである。 そして西川日本郵政社長だ。住友銀行出身のこの70歳の「最後のバンカー」 は、様々な金融犯罪の闇をくぐりぬけて今日ある人物である。多くの犠牲者の 悲鳴と怨嗟と死を目の当たりにして今のポストに就いた西川社長は、もはや 自分の一存では辞められない事を知っている。ニヒルな表情がその事を物語 っている。 ある意味で村上氏も西川氏も、米国金融資本や日本の権力犯罪の被害者だ。 本当の悪は米国金融資本に日本と国民生活を売り渡した連中だ。その連中が 政権交代阻止を必死で行なっている。 米国金融資本の日本支配や日本の権力犯罪の実態が国民の前に明らかに されない限り、政権交代は起こらない。起こっても何も変わらない。 ──────────────── 天木直人のメールマガジン 2009年6月16日発行 第225号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。

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