■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年5月28日発行 第201号 □■ ────────────────────────────────── ■ 竹中平蔵氏の存在そのものが新自由主義なのだ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 5年半に及ぶ小泉・竹中偽改革がここまで日本を壊してしまったというのに、 今でも改革が足らないから日本が悪くなった、小泉改革が後退したから日本が 悪くなった、と言い募る竹中平蔵氏。 その竹中氏を今でもメディアは登場させている。言いたい放題させている。 そしてそんな竹中平蔵氏の牽強付会を、誰も論破出来ないでいる。 なぜか。その事について書かれた記事を二つ紹介する。 一つは5月25日の朝日新聞「論壇時評」で社会経済学者の松原隆一郎氏が 書いていた次の言葉だ。 「・・・構造改革によって供給の効率を高めれば需要は自動的に増え、 一国経済は自律的に発展するというのが彼(竹中氏)のサプライサイド思想で ある。この論法では、都合の悪い事はすべて反対勢力のせい、うまく行った事は すべて構造改革の成果となる。どう転んでも反証されないのである。 需要が不足している時に供給力を強化すれば需給ギャップは拡がり不況は 深まると思われるが、そうした反論は受け付けない・・・」 もう一つは、5月27日の東京新聞「こちら特報部」で経済ジャーナリスト 東谷暁氏が書いていた次の言葉だ。 「・・・米国には政府に政策を売り込むペドリング(行商)といわれる独特の “文化”がある・・・彼(竹中氏)は自分が実際に政策に携わるだろうと思って いた人。日本の経済学者には珍しい米国型。政権が喜ぶ事をいかに整合性がある かのように見せかけて言うにたけていた。 典型的なのはペイオフ問題・・・日本の金融が健全化するためにはペイオフは 必要と主張していた。しかし、金融担当となり、いざ自分がペイオフしなければ ならなくなると、日本の金融はペイオフをやるほどには健全ではないと言い 出した。見事です(笑)・・・日本経済が回復しないのは、こういうご都合主義が 国の政策をリードしているからではないかと思ってしまう・・・」 いずれもそれなりに納得できる言葉だ。しかし私はそれらの言葉だけでは十分 ではないと思っている。 竹中氏の存在自体が新自由主義そのものなのだ。日本を格差社会にしてしまった 新自由主義こそ竹中平蔵氏なのだ。 5月23日号の週刊ダイヤモンドは「日本郵政の暗部」という特集をしていた。 郵政民営化の誤りを糾弾した渾身のレポートである。 その内容については機会を見て書こうと思っているが、ここで紹介したいのは、 その特集記事の中に見つけた竹中氏の次の言葉だ。 「・・・(郵貯という)貯金を集めて国債で運用するなんてビジネスは成り立 たない・・・投資、融資でリスクをとらなければ、郵貯資金は運用できません、 国営形態ではそういうリスクは取れない・・・(民営化後の日本郵便会社で 人間関係の軋轢が深刻になっているという指摘に対し)意見の対立がある、という ことであれば大いに結構なことじゃないですか。仲良くする必要なんかない。 (「かんぽの宿」問題で国会の参考人招致を断ったことを聞かれて)私?三日後の 昼何時に来いと言われて行けるわけないじゃないですか。普通のビジネスマンは 予定が入っていますよ・・・」 どうだ。新自由主義そのものではないか。もはや議論することではない。目の前 の日本の窮状を克服する為には、真っ先に否定され、放棄さるべき存在なのだ。 ──────────────────────────────────── 天木直人のメールマガジン 2009年5月28日発行 第201号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。このメールマガジンに返信して いただければ、著者まで届きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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