□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年5月11日発行 第181号 □■ ────────────────────────────────── ■ もうすぐわかる小沢一郎の真価 5月11日の朝日新聞投書欄に掲載された一つの投書に私の目が釘付け になった。 「政権交代で官僚支配終焉を」と題する、東京在住、無職の70歳男性から の投書の趣旨は次のようなものだ。 「 ・・・官僚支配を終わらせることができない政権交代なら、私は民主党 を中心とした野党の総選挙の勝利は望まない。 小沢代表のような剛腕でないと政権与党や官僚の手練手管に対抗できない。 民主党員は、小沢氏が代表を辞めれば選挙に勝てると思っているようだが、 (たとえ)総選挙になんとか勝てても、(それでは)官僚支配を終わらせること までは永遠にできなくなるだろう。 小沢民主党は、談合・天下りの根絶、特殊法人や独立行政法人の原則廃止、 特別会計の原則廃止、地方分権の推進など、「官」の改革をうたっている。 政官癒着を打破し、官僚支配を終焉させられないような民主党なら、 政権交代の意味がない・・・」 ここまで応援してくれるこの70歳の一市民の応援に、小沢一郎は拝跪して 感謝し、みずからの言葉どおり、「身の朽ちるまでその使命を達成する」覚悟 を新たにすべきだ。 小沢側近はこの投書をなんとしてでも小沢一郎に読ませるべきだ。 小沢一郎を支援する人たちは様々だろう。支援する理由も色々あるだろう。 小沢一郎から政治的庇護を得ている者の支持もあれば、反麻生の立場から 小沢一郎を支持する者もいるだろう。とにかくまず政権交代だ、と考える者も いれば、この投書の主のように、既存支配体制を根底から変革するような 政権交代を望む者もいる。 私はまさしくこの投書の主と同じ考えで小沢代表を支持している。 実は、この投書の主の期待に応えることは容易な事ではない。二つの大きな ハードルを超えなければならないからだ。 一つはもちろん総選挙に勝つ事だ。しかし、その後にさらなる高いハードルが 待っている。63年間続いた日本の権力構造を変えることだ。少なくともその 口火を切らなければならない。 これは実は大変な政治的挑戦なのである。今までのどの政治家もなしえなかった 挑戦である。 何よりもまず小沢一郎は選挙に勝てるのか。選挙まで代表にとどまって いられるのか。 この投書の主の期待に応える前に第一関門を突破しなければならないのである。 そして、連休明けの世論調査やメディアの報道は、ますます小沢一郎を苦境に 追い込んでいるように見える。 しかし、ここからが私が小沢一郎に言いたい事である。見方を変えると、 この苦境は、最大の好機ではないのか、と。苦境と好機は表裏一体なのだ、と。 もはやここまでくれば、この二つの挑戦を切り離す事はできない。そうだと すれば小沢一郎のとるべき行動は一つしかない。政権交代をした暁には日本の 権力構造を変えて見せる、民主革命を起して見せる、と、この際はっきりと宣言 するほかはないのである。 小沢一郎はそれを民主党員の前に示し、同時に国民の前に示すのだ。究極の 劇場型政治である。 このような事は、さすがの小沢一郎も、普通の状況ではできないだろう。 ましてや、ただでさえシャイで口下手な小沢一郎である。 しかし、いまは違う。この投書の主がいみじくも書いているように、小沢一郎に 求められている事は、閉塞した国民の心に火をつける民主革命宣言をする事なのだ。 その事以外の何物も、もはやない。 小沢一郎という政治家の真価を私は知らない。しかし、小沢一郎が真価のある 政治家であるのなら、いまこそ、その真価を国民の前に示す事のできる、最大で、 最後のチャンス到来だ、と自覚すべきだ。 政治家小沢一郎にとって男冥利につきるではないか。みずからが置かれている 苦しい状況を、天が与えてくれた桧舞台と心得て、小沢一郎には頑張って もらいたい。 ───────── 天木直人のメールマガジン 2009年5月11日発行 第181号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。このメールマガジンに返信 していただければ、著者まで届きます。

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