■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年4月7日発行 第135号 □■ ────────────────────────────────── ■ またレイチェルから勇気をもらった ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 果たして何人の読者がこの記事を読んだ事だろうかと思う。 4月3日号の週刊金曜日8-9ページに「国際短信」という小さな 囲み記事があった。 そこには6年前の2003年3月16日にガザにおいてイスラエル軍の 武装ブルドーザーにひき殺された米国の女性反戦活動家、レイチェル・コリー さん(享年23歳)の両親が、ガザを訪れてメッセージを発表した事が 書かれていた。 あの時の記憶がまざまざと蘇って来る。 現地の新聞はひき殺される直前の彼女が、これ以上パレスチナ人の生活を 破壊してはいけない、と、両手を高く広げてブルドーザーの前に立ちふさがって いる写真を掲載していた。 記事には、その叫びを無視するかのように、ブルドーザーはその直後に彼女の 上を通り過ぎて行ったと書かれていた。 イスラエルのパレスチナ弾圧を容認する一方で、さらなる犠牲者を招くイラク 攻撃を行なおうとしている米国のブッシュ政権。しかもその最大の理由が イスラエルの安全保障のためだった。 そんなブッシュ大統領を全面的に支持する日本の小泉首相。 現地の大使として自分に何ができるのか。その無力感を感じていた時、 この写真が私の目に飛び込んできた。 自分にはレイチェルのような真似はとてもできない。しかし外交官でいながら、 このまま沈黙をすることは許されるのか。 私の背中を押してくれたのはレイチェルの勇気ではなかったのか。いまでも 私はそう思っている。 週刊金曜日編集部が抄訳しているレイチェルの両親のメッセージには、 レイチェルが亡くなる前に残していたという次のような言葉が紹介されていた。 「私は、パレスチナの人々が生活の中で信じられないような恐怖に襲われながら、 笑いや寛容さ、家族との時間といったものを失わないで生きる強さに、大きな 驚きを覚えます。そして、ここまで人間とは強くなれるものなのかという事実と、 恐怖の極限状態にありながら人間的であり続けられる彼らの能力を見出しています。 いま、思います。この世界とは、威厳に満ちたものであるということを・・・」 私はまたレイチェルから勇気をもらったような気がする。 パレスチナに真の平和が来る日まで、私はイスラエルと米国の誤った中東政策 を批判し続けていきたい。 ──────────────────────────────────── 天木直人のメールマガジン 2009年4月7日発行 第135号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。このメールマガジンに返信して いただければ、著者まで届きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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