■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年4月4日発行 第128号 □■ ────────────────────────────────── ■ 元検事三井環さんの獄中記と検察官僚の不正義 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今度の小沢事件に意義があったとすれば、検察という権力のいい加減さと 驕りが国民の目に明らかにされた事だろう。 元官僚として、そして大学時代の同僚として、彼らの実態を知っている私に とっては驚きでも何でもないが、検察官僚たちが決して正義の人でないと国民が 知ることはよかった。 彼らが正義感に満ち溢れた人たちであれば、検事を辞めた後に悪質な経済犯を かばう弁護士になれるはずはない。 後輩検事に睨みをきかせて、大企業の犯罪を弁護する顧問弁護士に成り下がる 「ヤメ検」になって平然と金儲けできるはずはない。 そんな検察官僚の卑劣さの極みが、三井環元検事の「検察裏金」告発事件を めぐる不当逮捕であった。 検察の裏金を身内の検事から告発されようとしたとたん、口封じのために 軽微な余罪で逮捕、起訴し、裁判所と結託して刑務所に投獄したのである。 その三井環さんが獄中から書いた手記が、月刊誌「創(つくる)」の4月号に 掲載されていた。 「以前は昼夜独居房で単独運動、単独風呂であったため精神的、肉体的苦痛が 大きかったが、(最近は)共同生活である。久しぶりに晴天の下、広々とした 運動場を歩いたり、体操ができたりすることの爽快さは受刑者ならではの感慨だ・・・」 と綴る三井環さんの手記を読むと、その無念はいかばかりかと思う。 しかし、私がその獄中記の中で驚いたのは、彼が大阪高検刑事部で勤務した頃 の体験を書いているくだりである。 平成7年10月にホームレスが道頓堀川の戎橋から川に投げ込まれて死亡する という傷害致死事件があった。その裁判でこんな不正義が行われていたのだ。 この事件は一審で誤判決が下されるのであるが、その原因が担当の女性検事が 証拠隠しをしたことによるという。 被疑者やその弁護人の言い分はあまり信用しないが、検事の言い分は全面的に 信用するというのが日本の裁判官の姿勢であると三井環元検事は書いている。 その検事がまさか証拠隠しをするなどとは裁判官は思っていなかったのである。 誤判決を受けた被疑者および弁護人は直ちに控訴し、三井さんはその控訴審に おいて担当検事となったという。 三井さんは裁判官から公判記録を、そして女性検事から残記録を取り寄せて検討してみた。 そこで三井さんは、目撃者の供述書があるにもかかわらず、それが「公判 不提出」と赤サインペンで書かれていることを見つける。 三井さんは一審を担当したその女性検事を呼んで質した。そのやり取りである。 「これは誰がかいたんか」 「私が書きました」 「何で公判に提出しなかったのか」 「検察に不利な目撃証拠ですので提出しませんでした」 私は叱責。女性検事は不満そうであったが楯突くことはなかった。 この裁判は、その後三井さんの手による供述調書の提出で覆ることになる のであるが、その時を振り返って三井さんは獄中記でこう書いている。 「被告人に有利な証拠を決して隠すことがあってはならない。しかし、現在の 検察の姿勢は真実追求よりも『有罪偏重』である。(女性検事の証拠隠しによって 誤判決が起きた)こんな話は検察では珍しくない・・・」 なんと言う事であろう。検事のいい加減な判断で、いとも簡単に犯罪人となる。 国策捜査は当たり前ということか。 ─────────────────────────────────── 天木直人のメールマガジン 2009年4月4日発行 第128号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ メールが届かなかったり、何らかの不都合があった場合は、以下のアドレスまで 直接お問い合わせください。 ◎まぐまぐプレミアム事務局: customer@magpre.com ──────────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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