■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年3月30日発行 第122号 □■────────────────────────────────── ■ 米国に「対話重視外交」ができるのだろうか ブッシュ大統領の単独主義から「チェンジ」することを掲げて登場した オバマ大統領。その政策は対話重視ということになっている。 外交面では、それが「国際協調」路線となり、多国間外交となって現れる。 イランへの外交対話の呼びかもオバマ新政権の柔軟なアプローチとして注目 された。 しかし米国はオバマ政権になって本物の「対話重視外交」にチェンジした のだろうか。 この問いかけに見事に答えているのが3月30日の読売新聞に掲載されて いた「『対話重視』外交の盲点」という記事である。 国際交流基金日本研究・知的交流部長の小川忠氏は次のように書いていた。 「米国が対話と交流を重視する政策をとることを歓迎したい。しかし、対話 と交流を通じて米国を知れば知るほど、(果たして)世界の若者は米国を好きに なるだろうか・・・」、と。 そして小川氏は次のように続ける。 「会って対話すれば対米感情が好転するという見方も(また)西洋優越意識の 表れといえないだろうか・・・」、と。 小川氏は国際交流プログラムの専門家であるから次のような国際交流の技術論で 終わってしまうのは止むを得ない。 「国際交流を建設的なものにするためには、彼我の認識、社会構造の相違に 通暁した専門家によって考え抜かれたプログラムが必要である。予定調和的な、 知的刺激や感動がないプログラムでは、真の意味の対話はうまれない」 しかし小川氏が投げかけた「対話重視外交の盲点」は、実は「米国外交の盲点」 を見事に言い当てている。 対話とは何か。それは相手の意見に耳を傾ける事である。相手の意見に同調点 を見つけようと努力する事である。自らの誤りを認める謙虚さと、相手の主張が 正しければ譲歩する勇気を持つ態度である。 その気がない対話は対話ではない。対話するジェスチャーでしかない。最後は 決裂して強硬手段に訴える事になる。 果たして米国に本物の対話外交ができるのか。それは米国と言う国の本質に 関わる大きな問いかけに違いない。 ──────────────────────────────────── 天木直人のメールマガジン 2009年3月30日発行 第122号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者からの助言により書き方を工夫してみました。 読者の皆様からのメールをお待ちしております。 このメールマガジンは読者と共につくる新しいメディアを目指します。 このメールに返信していただければ、著者まで届きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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