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Introduction:2025年9月7日。石破首相は夕方6時から首相官邸で緊急記者会見を開き、首相辞任を正式に表明した。
石破氏は昨年9月27日に自民党総裁選で勝利し、10月1日に国会で首班指名を受け、首相となった。
約1年の短命政権ではあったが、石破首相に関してはあまり知られていない事実がある。
外務省の発表では、石破首相は昨年10月の首相就任以来、約11か月で85ヵ国のトップと155回の首脳会談を行ってきたという。
これは歴代首相の中でも突出した異例の多さになっており、2日に1回に近い頻度で首脳会談を行っていた計算となる。
このことについては、石破首相も9月7日の記者会見で『そうした中で、関税交渉も含め、日米同盟関係は更に深化をし、同志国との連携の強化、ASEAN(東南アジア諸国連合)、インドを始めとするアジア、大洋州、アフリカ、中南米など、幅広い国との信頼関係を構築できたものと考えております』と語ったが、それはこれまで積み上げてきた外交努力に一定の自信を持っているからに他ならない。
今回は、図らずも首相辞任となった石破氏と、今後の自民党について考えてみたい。