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101年前の朝鮮人差別と現在のクルド人差別は通底する
今から101年前の1923年9月1日、未曽有の巨大地震が起こった。
この関東大震災による倒壊した建物などの損害は計り知れず、死者・行方不明に至っては10万人を超えると言われている。
さらに見過ごすことができないのは「朝鮮人大虐殺事件」である。
大地震のどさくさに紛れ『朝鮮人が井戸に毒を入れた!』『朝鮮人が暴動を起こし放火している!』といったデマ、流言飛語が飛び交い、それを妄信した自警団、官憲によって朝鮮人たちが惨殺された事件である。
正確には、朝鮮人の他にも中国人や、日本人の社会活動家(社会主義者)も殺されている。
つまり、朝鮮人大虐殺事件の本質とは、未曽有の震災という社会の大混乱に紛れ、更にはデマ・流言飛語をも味方につけた最も過酷な「排除活動」に他ならない。
大地震にかこつけ、普段から気に入らない連中を『殺してしまえ!』といった、大衆の悪辣な心理の発露だったわけである。