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原発事故は "起こるべくして起こった事故" であった
3月11日は日本にとって特別な日だ。
今年、2024年3月11日で東日本大震災から13年もの月日が経過した。
震災当時、筆者は東京八王子市に住んでおり、これまた八王子市に拠点のあるIT関連企業に勤務していた。
ただ、ひと口に八王子といっても面積はかなり広く、「京王線」⇒「多摩モノレール」⇒「京王線」と魔訶不思議な乗り換えを繰り返し、同じ八王子市内であっても通勤に1時間程掛かっていた。
そんな中での2011年3月11日 午後2時46分、激しい揺れが職場を襲った。
建物自体は近代的で立派なインテリジェント・ビルであったが、それでも激震の中で天井のパネルがメリメリと剥がれ落ちてきたことには心底驚いた。
筆者は背後の巨大キャビネットが倒れてはきやしないかと必死に抑えていたが、『白坂さん!そこは捨てて急いで机の下に非難してください!』と、必死の形相で叫ぶ派遣社員として勤務していた近藤さんの声に我に返り、急いで机の下に身を隠した。