… … …(記事全文3,702文字)欧州連合(EU)は、自らを「規範的権力(Normative Power)」として位置づけてきた。民主主義、人権、法の支配、国際法の尊重といった価値を外交の基礎に据え、それらを普遍的な原則として世界に広めることがEUの対外政策の理念である。
しかしながら、中東をめぐるEUの政策を仔細に観察すると、その行動は必ずしも理念と一致していない。むしろ、状況や利害関係に応じて原則の適用を変える便宜主義的傾向が顕著であり、その結果としてEUの国際的信頼性は大きく損なわれている。
この問題は、パレスチナ、イラン、トルコ、そしてアラブ諸国に対するEUの政策を比較すると極めて明瞭に浮かび上がる。そこで、きょうは中東の四地域(国家)に対するEUの政策の矛盾を簡潔にまとめたみたい。

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