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やっぱり地理が好き ~現代世界を地理学的視点で探求するメルマガ~

宮路秀作(地理講師&コラムニスト)

宮路秀作

やっぱり地理が好き #199:OPECプラスの迷走とシェールオイルの逆襲が暴く「脱炭素」のウソ②

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やっぱり地理が好き 

~現代世界を地理学的視点で探求するメルマガ~

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第199号(2025年3月30日発行)、今回のラインアップです。

①世界各国の地理情報

 ~OPECプラスの迷走とシェールオイルの逆襲が暴く「脱炭素」のウソ②~

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こんにちは。

地理講師&コラムニストの宮路秀作です。

日頃、周りの人たちからは「みやじまん」と呼ばれています。

今回で199回目のメルマガ配信となります。


前号に続き、まずは拙著のお知らせからさせてください。


▼『おもしろすぎる東大地理』(大和書房)

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▼『宗教は地理から学べ』(SBクリエイティブ)

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▼『改訂2版 中学校の地理が1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)

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▼『経済は地理から学べ!【全面改訂版】』(ダイヤモンド社)

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まだお求めいただけていない方は、一冊、お手元においてやってください。

よろしくお願いします。


先日パソコンのファイルを整理していたところ、1582年に起きた本能寺の変の後に、羽柴秀吉が岡山から京都に戻ってくるルートを示す動画が出てきました。YouTubeにアップしておきます。


▼中国大返し

https://youtu.be/tEETS6_zDLQ


これは「歴史に中に地理を観る」をテーマに、諸説ありますが、たった一週間で230kmを踏破した秀吉軍の行軍ルートを地理院地図の色別標高図をベースにアニメーションで示したものです。実際の動画では、矢印が動くのですが、最終的に京都までのルートが描かれますのでそれをスクショしてみました。


 これを見ると、色々なことが分かります。


秀吉軍が山岳地帯をさけ、船坂峠越えを除けば、基本的には平地を進んだことが分かります。そして、6月6日に出発して6月8日までには姫路城に到着していますので、「とにかく峠を越えれば、姫路城へ逃げ込める」と思ったのかもしれません。姫路城までの距離が全体のおよそ半分ほどあるにもかかわらず、2万の大軍が異常なまでの速度で移動しています。


秀吉軍が平地を優先して進んだことで、物資や兵士の疲弊を最小限に抑えることができたという点です。この戦術の背景には、秀吉の優れた地理的判断力があったとされ、これが光秀を打ち破る決定的な要因の一つとなりました。地理的条件を加味してこの行軍を考察すると、また新たな視点が見えてくるのではないでしょうか。


さらに、路城以降の行軍は、ややゆっくりと進んでいることがわかります。これは、誰が自軍に味方するかを見極めながら進んでいたためでしょう。秀吉の「したたかさ」がにじみ出ているようにも思います。


こうした図版を簡単に作れるようになった今の時代、やはり「トーク&チョーク」だけで授業を展開するのは実にモッタイナイと思いますし、地理学が教育に寄与できる役割は実に大きいと感じます。


そして、それとは別に、図版からは秀吉が見せた「したたかさ」もまた顕在化します。この「したたかさ」が世界中で顕在化しているように思います。


何か大きな争いが起きそうな、そんな匂いすらします。


それでは、今週も知識をアップデートして参りましょう。

よろしくお願いします!


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①世界各国の地理情報

 ~OPECプラスの迷走とシェールオイルの逆襲が暴く「脱炭素」のウソ②~


前号では、2025年に史上最大規模の原油供給増加が見込まれていること、OPECプラスの結束が乱れて影響力低下が進んでいること、そしてトランプ政権の復活で米シェール業界が再び勢いづいている状況をお伝えしました。


今号では、そうした状況が「脱炭素」「原油需要のピーク」といった現在の潮流にどのような皮肉を突きつけているのか考察します。


■IEAの需要減退シナリオと現実のギャップ

エネルギーの中心がそれまでの石炭から石油へと転換したエネルギー革命を背景に、20世紀は「石油の世紀」とまで称されました。しかし、冷戦が終結した翌年に、1992年にブラジルのリオデジャネイロで国連環境開発会議(地球サミット)が開催されると、「二酸化炭素排出量を減らすぞ!」が声高に叫ばれるようになりました。


そして21世紀に入ると、気候変動対策の機運を受けて、世界的に「もうすぐ石油の時代が終わる」といった論調が聞かれるようになります。その代表格ともいえるのが、

… … …(記事全文6,700文字)
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