… … …(記事全文2,173文字)3月 25日、山梨大学と公益社団法人 放射線影響研究所により、「クローン動物からクローンを作ることには限界が! -哺乳類がクローン生殖できない理由が明らかに―」と題するプレリリースが発表された。
論文自体は同日付けの「Nature communications」に掲載されていて、しかも同誌のハイライトに選ばれている。
それほど話題となったのだ。
論文のファースト・オーサーが山梨大学発生生物研究センターの若山清香准教授、ラスト・オーサーが同センター長の若山照彦教授であるという並び順からすると、若山清香氏が最も手を動かして研究し、若山照彦氏は研究の指導者、責任者ということが読み取れる。
清香氏は照彦氏の奥様である。
ここで思い出すのは、若山照彦氏といえば10年以上前にスタップ細胞騒動で登場した、マウスのクローン技術の専門家ということだ。
若山氏は、神戸の理化学研究所で小保方さんといっしょに実験するとできるスタップ細胞が、まったく同じ方法を用いて山梨大学で一人でやると、何回やってもできないということを当時主張しておられた。
小保方氏はおそらくどこかで巧妙に、受精卵から作る幹細胞であるES細胞とすり替えていたのではないかというのが当時の私の見立てだった。
幹細胞はどんな細胞にも分化できる細胞で、ES細胞は小保方氏の師であり、自死した笹井芳樹氏の専門分野だったからだ。
ともあれ、若山氏らは2005年から 2025年までの20年間に、一頭のマウス(メス)からクローンをつくり、そのクローンから数か月後にまたクローンを作るという作業、つまり再クローニングを繰り返し、全部で1206頭のクローンマウスを誕生させた。

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