… … …(記事全文2,218文字)前回に続き、またも皇室の話題になるが、皇室ウオッチャーとして、いや日本国民として見過ごすことができないので語らせていただきたい。
本日は春分の日である。
皇居では春季皇霊祭の儀と春季神殿祭の儀が行われた。
春季皇霊祭と秋季皇霊祭は宮中祭祀の中でも特に大切とされる。
歴代の天皇の霊と諸神を祭るものだからだ。
祭祀の中には、たとえば1月7日の昭和天皇例祭があるが、これは昭和天皇が没した日であり、霊を祭るのは昭和天皇だけとなる。
香淳皇后例祭、大正天皇例祭、明治天皇例祭、神武天皇例祭も同様だ。
特に重要な祭祀としては他に新嘗祭、神嘗祭などもある(宮中祭祀に重要順をつけることなど本当はあってはならないが、今回は敢えてつけさせてもらった)。
その最重要の祭祀である春季皇霊祭を、天皇陛下がかぜ気味で欠席されるというニュースが流れたのが昨日だった。
お熱はないものの、咳がある。
25 ~26日に、東日本大震災から15年の節目として雅子さま、愛子さまとともに宮城、岩手の両県を訪問される。
そのために大事をとってのご欠席ということで、祭祀自体は掌典長が代拝するという。
春季皇霊祭と被災地のご訪問……。
陛下はどちらを優先させるかと悩まれ、被災地を優先させられたということなのだろう。
確かに、もし陛下が春季皇霊祭に出席され、おかぜが悪化。
被災地のご訪問をとりやめ、またの機会にと延期された場合、その影響を受ける人の数は計り知れない。
陛下は責任感から、そのような判断をくだされたのだろう。
しかし、こうは考えられはしないだろうか。
春季皇霊祭は宮中祭祀であり、今回は掌典長が代拝するとはいえ、他ならぬ祭祀王である天皇陛下が行ってこその行事である。
しかも歴代の天皇の霊と諸神が祭られる。
歴代の天皇にはそれぞれの時代の国民も背後に連なっていると考えてよいだろう。
日本は天皇と国民が一体となってもりあげてきた国だからだ。
そう考えるとまず、春季皇霊祭によって祭られる霊は膨大な数に上ることがわかる。

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