Foomii(フーミー)

動物にタブーはない! 動物行動学から語る男と女

竹内久美子(動物行動学研究家 エッセイスト)

竹内久美子

一番最近の日本貶め事件はこちらです!


4月16日配信の日テレNEWSやANNニュースによると、ロンドン東部のカナリーワーフというオフィス街に展示されているクジラのオブジェが物議をかもしている。

 

ニューヨークの建築デザイン事務所のStudioKCAが制作したもので、ハワイの自然保護団体の協力を得て、ハワイの海岸とニューヨークの水路で集めた青と白のプラスティックゴミ5トンを使い、水面から上半身を出し、反るポーズのクジラを表している。

 

砕かれたプラスティック片はマイクロプラスティックと呼ばれ、分解されにくく、海に捨てられると魚や鳥、クジラなどの大型動物の体内に入りこみ、最終的には人間の体内にもとりこまれることになる。

 

クジラのオブジェはこのようなマイクロプラスティック汚染に警鐘を鳴らすためであるという。

それだけのことなら物議をかもさないだろう。

 

問題は、オブジェに使われている、かごやケースなどのプラスティックゴミに、私が確認しただけでも「田老漁港」「山田魚市場」「中野定置」「石巻魚市場」「久慈港 須藤丸」「松前さくら」「女川 へ(正確にはやまの形)長」「気仙沼魚市場」という名が見られ、それらは不法投棄されたのではなく、どう考えても東日本大震災の大津波によって海に流失したものであることだ。

 

このオブジェには他の言語が書かれたプラスティックゴミは見あたらず、日本語が書かれた、それも本人たちは気づかないまま、東日本大震災で大きな被害を受けた地域のプラスティックゴミだけが、一番表によく目立つように配置されている。

 

しかも「クジラ」であることは日本の「捕鯨」を連想させるよう仕組んでいるようにも思える。

 

… … …(記事全文2,771文字)
  • バックナンバーを購入すると全文読むことができます。

    購入済みの読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • 価格:264円(税込)

    ひと月まとめて購入するとさらにお得です。

    価格:880円(税込)

    2025年4月分をまとめて購入する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2025年6月19日に利用を開始した場合、2025年6月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2025年7月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する