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前回に続き、悠仁親王殿下の会見に関係した話題である。
全部で5問あった質問中の第4問目、トンボ研究についてである。
ちなみに先に言っておきたいのだが、会見のうち放送されたのは第1問から第3問までの13~ 14分間あり、第4問と第5問は文書として公開された。
なぜすべてを映像として公開せず、こんな中途半端なことが行われたのかは、長年の皇室ウォッチャーとしてはぴんと来ることがある。
それは悠仁さまと年齢の近い皇族、つまり愛子さまが二十歳の誕生日の会見を開いたとき(それは本来行われるべき時点から3か月半遅れであり、理由は女性誌によれば、会見のための特訓に時間を要したからであるという)、開始12~ 13分で会見が打ち切られ、照明も落とされたという事実である。
つまり、悠仁さまの会見が愛子さまを上回らぬよう、どこからかの力によって制限されたということなのではないだろうか。
実際、悠仁さまの会見の後、両者の会見を比較し、愛子さまのほうが優れているとか、やはり愛子さまが天皇になられるべきだ、などという皇統破壊派による記事が散見されるのである。
ともあれ、今回のご会見の4問目において悠仁さまから「バイオミミクリー」なる言葉が登場したので考察してみたい。
バイオミミクリーは生物模倣と訳され、生物が何億、何十億年もの時間をかけて進化させた仕組みを人間が真似し、技術開発に活かすという手法である。
もうほとんど見ることがなくなってしまったが、JR西日本が1990年代に開発し、グッドデザイン賞の候補にもなった、500系新幹線。
あの特徴的な先端部分はカワセミのクチバシのバイオミミクリーである。
カワセミはほとんど水しぶきをあげることなく、水中に飛び込むことができる。
実は列車がトンネルに高速で入る際、トンネル微気圧波問題、いわゆるトンネルドン現象が起き、出口付近で大きな音が発生するのだが、カワセミのクチバシをまねることでまずその問題を軽減した。
500系新幹線にはもう一つバイオミミクリーがあって、パンタグラフ部分だ。
パンタグラフが引き起こす騒音対策として、音もなく獲物に接近するフクロウをまねた。
フクロウの羽にはギザギザの部分があり、これが消音効果をもたらしており、パンタグラフにもギザギザの切り込みを入れたのだ。
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