Foomii(フーミー)

藤井聡・クライテリオン日記~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

「令和8年熊本地震」発生――今後の強い揺れと二次災害に最大限の警戒を
無料記事

「令和8年熊本地震」発生――今後の強い揺れと二次災害に最大限の警戒を

 

昨日7月28日16時27分、熊本県熊本地方を震源とする大規模な地震が発生し、熊本県宇城市と氷川町で最大震度7を観測しました。地震の規模はマグニチュード7.1、震源の深さは速報値で約10kmとされています。気象庁は、一連の地震活動を「令和8年熊本地震」と命名しました。

 

今から10年前の2016年にも、熊本県では最大震度7を観測する「平成28年熊本地震」が発生しました。その記憶がよみがえった方も少なくないと思います。

 

今回の地震も、2016年の熊本地震に関係した布田川・日奈久断層帯に近い地域で発生しています。ただし、今回の地震が2016年に「動き残した断層」の活動によって生じたものなのか、具体的にどの断層区間が動いたのかについては、現段階ではまだ確定していません。今後、余震分布や地殻変動、地表断層などの詳しい調査によって、次第に明らかになっていくものと思われます。

 

地震活動は熊本地方だけにとどまらず、天草・芦北地方にも広がっています。

 

最初の大きな地震から約40分後の17時08分には、天草・芦北地方を中心に最大震度5弱を観測する地震が発生しました。また、19時03分にも宇城市で最大震度5弱を観測しています。

 

現在も活発な地震活動が続いています。

 

ここで注意しなければならないのは、昨日の地震が一連の地震活動の中で最大の地震であったかどうかは、現時点では分からないということです。

 

2016年の熊本地震では、4月14日に最大震度7を観測する地震が発生した後、約28時間後の4月16日に、さらに規模の大きな地震が発生しました。今回も同じ経過をたどるとは限りませんが、今後、同程度あるいはそれ以上の強い揺れが起こる可能性を否定することはできません。

 

今回の地震では、熊本県で長周期地震動階級4も観測されました。これは、高層建物では立っていることが困難となり、固定されていない家具が大きく移動したり、転倒したりすることがあるほどの揺れです。

 

また、有明・八代海には津波注意報が発表されました。津波注意報は同日18時10分に解除されていますが、海岸や河口付近では、今後の地震情報にも引き続き注意が必要です。

 

被害の全容は、いまだ明らかになっていません。

 

消防庁が7月29日午前7時に公表した第14報によると、熊本県では死者3人、重傷者6人、軽傷者22人、鹿児島県では軽傷者1人が確認されています。合わせて、死者3人、負傷者29人となります。ただし、これはあくまでも速報値であり、今後変更される可能性があります。

 

嘉島町では商業施設の2階部分が崩落し、八代市では工場の煙突が崩落しました。氷川町では住宅の座屈も発生しています。消防庁によれば、発生した火災8件はすべて鎮火したものの、救助事案は47件にのぼり、一部では救助活動が継続されています。

 

道路、鉄道、空港、電力などの交通・ライフラインにも広範な影響が生じています。九州新幹線や在来線の運休、高速道路の通行止め、停電などが発生しており、被害状況の確認と復旧作業が続けられています。

 

今後、特に警戒しなければならないのが、強い揺れによって損傷した建物や斜面で生じる二次災害です。

 

強く揺れた地域では、すでに被害を受けた建物の倒壊、ブロック塀や屋根瓦の落下、石垣の崩壊、崖崩れ、土砂災害などの危険性が高まっています。雨が降れば、地盤が緩み、その危険性はさらに増します。

 

損傷した建物、ブロック塀、石垣、崖、急斜面などには近づかず、夜間の移動も可能な限り避けてください。避難される場合には、停電や道路の損傷にも十分注意し、自治体や気象庁などの公的機関から発表される最新情報を確認することが重要です。

 

熊本をはじめ被災地域の皆さまのご無事を、心よりお祈り申し上げます。

 

そして、被災地から離れた地域にいる私たちも、根拠の不明確な情報を拡散せず、必要とされる支援の内容を見極めながら、できる限りの協力を考えていく必要があります。

 

今なお救助活動が続いています。まずは人命救助が一刻も早く進むこと、そして、これ以上被害が拡大しないことを切に願います。


追伸:筆者(藤井聡)へのご意見、ご感想は、このメールアドレス宛てにお送りください。



配信記事は、マイページから閲覧、再送することができます。

マイページ:https://foomii.com/mypage/


【ディスクレーマー】

ウェブマガジンは法律上の著作物であり、著作権法によって保護されています。

本著作物を無断で使用すること(複写、複製、転載、再販売など)は法律上禁じられています。


■ サービスの利用方法や購読料の請求に関するお問い合わせはこちら

https://letter.foomii.com/forms/contact/

■ よくあるご質問(ヘルプ)

https://foomii.com/information/help

■ 配信停止はこちらから:https://foomii.com/mypage/



今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2026年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2026年8月19日に利用を開始した場合、2026年8月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2026年9月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する