… … …(記事全文6,340文字)糖尿病治療薬「マンジャロ」を処方する医師は、患者に「健康障害」が生じた最悪の場合、「往診」の対応が求められる。もし応召義務が果たせないのであれば、「マンジャロ」の処方は避けるべきである
◆〔特別情報1〕
簗農水相の「予算カット」問題が大きな話題になっていたなか、拙記事で何度も取り上げてきた糖尿病治療薬「マンジャロ」について、日本肥満学会が声明を出していた。
読売新聞は3日、「糖尿病治療薬のマンジャロ『急激な減量・過度な食事制限に使うべきではない』…日本肥満学会が声明」という見出しをつけて次のように報道した。
《日本肥満学会は3日、糖尿病治療薬のマンジャロなどを、急激な減量や過度な食事制限のために使うべきではない、とする声明を発表した。ダイエットを目的にした適用外の使用が広がっていることを受けたもので、薬の使用により 嘔吐 や腹痛などの健康障害につながるリスクがあると訴えた。5日にホームページで公開する。
(中略)
薬を使い急激に減量すると、脂肪の分解が進んでケトン体という物質が増え、嘔吐や腹痛に加え、倦怠感を起こす。意識障害や息苦しさなど命にかかわる場合もある。学会によると、最近、肥満症や糖尿病でない人で、こうした健康障害を起こすケースが報告されるようになった。
声明では、過度な食事制限のための薬の使用について、健康への悪影響を示したうえで、やめるべきだとの考えを示した。そもそも減量が適切かどうか考えることも促した。薬を使う人にはケトン体が増えたときの健康障害の症状が表れた際は、薬の使用と食事制限をやめ、医療機関の受診を検討するように呼びかけた。》
記事によると「ダイエットを目的にした適用外の使用が広がっていることを受けたもの」ということのようだが、「健康障害」は、医師の処方のもと糖尿病治療として使われた場合も発生している。筆者としては、そちらの注意喚起、つまりマンジャロを処方する糖尿病を専門に掲げる内科医に対しても、しっかり注意喚起してもらいたい。実際に、マンジャロを処方したことから生じた「健康障害」に対する認識が低いと感じられる医師が見受けられるからだ。
日本肥満学会は、「薬を使う人にはケトン体が増えたときの健康障害の症状が表れた際は、薬の使用と食事制限をやめ、医療機関の受診を検討するように呼びかけた。」ということだ。しかし、筆者の知る限り、マンジャロで健康障害が生じた場合、自力で医療機関を受診することもままならないほど急激に重症化するケースがある。
そのため、マンジャロを処方する医師は、その患者に「健康障害」が生じた最悪の場合、「往診」の対応が求められる。もしも往診対応ができないのであれば、「マンジャロ」の処方は避けてほしい。そのくらい処方に対して慎重に構えてもらいたい。特に、高齢者に処方する場合は、「救急搬送」まで想定し責任を負ってもらいたい。そこまで責任を持ったうえで、処方に踏み切ってもらいたい。

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