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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

簗農水相「予算カット」発言は、「自民党の流れをお話します」と前置きしている。つまり「予算カット」の説明責任を負うべきは自民党となる。もし発言が虚偽であるとするなら、自民党は簗議員を処分すべき

簗農水相「予算カット」発言は、「自民党の流れをお話します」と前置きしている。つまり「予算カット」の説明責任を負うべきは自民党となる。もし発言が虚偽であるとするなら、自民党は簗議員を処分すべき

◆〔特別情報1〕
 朝日新聞は6日、「簗氏が予算決定前に問い合わせ、圧力は「なかったと思う」国交省調査」という見出しをつけて次のように報道した。
《自民党の簗(やな)和生農林水産相が、選挙で首長が自身を支持しなかった栃木県那須烏山市と那珂川町の道路予算を「カットした」と発言した問題で、予算を配分した国土交通省は6日、省内の調査結果を公表した。当時の副大臣や官房長が簗氏から両市町の予算額について決定前に問い合わせを受け、決定後に配分を伝えたとしている。予算削減の働きかけは「なかったと思う」と前官房長は説明しているという。》
 この前日、問題の「予算カット」発言についてコメントを控えてきた簗農水相は、発言を撤回し謝罪した。朝日新聞は5日、「簗農水相『予算カット』発言を撤回し謝罪 『おわびする』辞任は否定」という見出しをつけて次のように報道した。
《簗和生農林水産相は5日、国会内で記者団の取材に応じ、自身を支持しなかった地元自治体の予算を「カットした」と発言したとされる週刊誌報道をめぐり、発言を認めたうえで、「発言について撤回し、おわびする」と陳謝した。》

 しかし、発言を撤回したということはどういうことか。簗議員は、発言の冒頭、「選挙の総括というこことで、自民党の流れをお話します」と語っていた。下野新聞が問題の発言の音声を無料で公開しており、その文字起こしされたものも掲載されている。次のとおりである。
《選挙の総括ということで、自民党の流れをお話します。まず、那須烏山市、那珂川町の令和8年度の道路予算については大幅にカットしました。これは当たり前なんですね。二つの要件があります。一つは、首長が自民党の国会議員はいらないという行動を取ったわけですから、それが要因1。二つ目の要件は「票数」。多くの市民町民がそのような判断をしたということですから。自民の議員に頼ってインフラ整備が必要だというところに多く回すのが、当たり前の話ですから、それをやりました。》(下野新聞より引用)
 簗は、「自民党の流れ」を報告しているのだ。「カットしました」も「それをやりました」も、主語が省かれているため、ただ聞いているだけでは、まるで簗が働きかけたかのように聞こえるが、文脈は「自民党」がやったということの説明だったのである。
 この自民党がやったことの報告を「撤回」し「謝罪」するということは、何を意味しているのか。虚偽の報告だったのか。虚偽の報告ならば、自民党は簗議員を処分すべき案件となる。発言が虚偽でなく事実であるならば、「予算カット」の働きかけは、自民党が党としてやったことになる。説明責任は、自民党が党として、つまびらかにしなければならない。

… … …(記事全文5,270文字)
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