… … …(記事全文3,871文字)◆『「悪の地政学」と「悪の戦争経済」でわかった 日本人が背負う世界大戦重大リスク』 (2016年3月刊 板垣 英憲 著)
第3章 中国は「一帯一路構想・AIIB」によって中国中心の世界経済圏を築こうとしている
「一帯一路」と「AIIB」に課せられた世界史的な使命と役割とは?(2)
では先ほど、米国が主導する世界の秩序と言いましたが、貿易機関にしても、金融機関にしても、安全保障の機関にしても、一連のものは米国が主導しています。米国は主導するにあたって、その財政の基盤とは何なのか、米国を現代の帝国だと形容するとしたら、そのガバナンスの対象は何なのか、そのガバナンスの過程における財政のベースは何なのか、効果的にマッチングしなければなりません。マッチした財政のベースがなければ、米国というのは海洋国ではありません。海洋国であれば、貿易から財政が得られます。米国というのは、海洋国ですから、全ての富というのは貿易から得ています。これが何を意味するかというと、米国は真の意味で東部大陸の内部には入り込めないということです。いったん大陸の内部に踏み込んだとしたら、そのコントロールする半径、財政の半径がマッチングしなくなるからです。ガバナンスが続かなくなるわけです。米国は軍隊をアフガニスタンにも派兵しました。イラクにも行きました。しかし、米国のこれらの地域での存在、軍事的な存在というのは決して長期にわたるものではないのです。仮に長期になるとしたら、米国の世界をガバナンスするというロジックは矛盾してしまいます。

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