… … …(記事全文4,503文字)とんでもない情報が入ってきた。当初、自民党5派閥「裏金疑惑」だったはずが、いつしか安倍派「裏金疑惑」となり、安倍派に続く麻生派「裏金疑惑」が消えていた。その裏には、とんでもない驚くべき事実があった。
◆〔特別情報1〕
これは自民党内部に精通する情報通からの特別情報である。
とんでもない情報が入ってきた。今回の自民党安倍派「裏金疑惑」は、2022年11月6日の赤旗のスクープをキッカケに、神戸学院大学の上脇博之教授の調査に基づく告発に端を発している。上脇博之教授は、20万円を超えるパーティー券の購入について、買った側と売った側、全ての政治団体側の収支報告書を正月返上でチェックしたという。
細かい照らし合わせをした結果、5つの派閥で5880万円(これまでの総計額)の不記載があることがわかり、その実態を知ったときのことについて、上脇教授はMBSNEWSのインタビューの中で「5つの主要派閥で、どう考えても組織的だと。手口が大なり小なり蔓延してほぼ共通する手口。どう考えてもおかしいんじゃないかと。」と答えている。
つまり、組織的な「裏金疑惑」は安倍派だけのことではない。自民党の5つの主要派閥全体で行われていたことで、その証拠を掴み刑事告発したのである。ところが、この疑惑が表沙汰になって特捜部が動く頃には、「悪質的」という名目のもと、いつしか安倍派がターゲットとなった。そして遂に安倍派所属の閣僚が一斉に辞任し交代することとなった。主要派閥5つで行われていたはずなのに、なぜ特捜部は安倍派だけを狙うのか。もちろん、検察への人事介入がもとで安倍派に対する恨み骨髄であったことは確かだ。しかし、上脇教授の告発の中身は安倍派だけではない。5派閥全てにわたっている。
今回の閣僚の交代で、麻生派の閣僚は辞任していないばかりか、安倍派の閣僚と交代した人事のなかに、麻生派から松本剛明が総務大臣に就任している。総務省は、政治団体の届け出先の監督官庁であり、総務省が政治資金収支報告を管理し公開する。麻生派の「裏金疑惑」はなぜ消えたのか。その裏には、とんでもない驚くべき事実があった。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)