━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2010年10月28日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。板垣英憲の過去著書も連載します。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.29 ─────────────────────────────────── 第四章 果てしなき権力闘争 復権をもくろむ角栄 受託収賄罪・外国為替法違反罪に問われていた田中は、昭和五十八年十月十 二日のロッキード裁判丸紅ルートの判決公判で、懲役四年・追徴金五億円の実 刑判決を受けた。国民の金権政治への批判を受けて、中曽根は、同月二十八日、 田中に「国会議員の自発的辞職」を勧告した。 むろん、勧告を受けたからといって、素直に辞職するはずはない。中曽根も そんなことは百も承知だった。田中、中曽根の間で芝居を打ったのである。総 選挙が近づいていたので、国民世論を交わすため、仮に辞職したとしても、大 した実害はないという計算もあった。 もっとも、この田中、中曽根の思惑通りには、ことは運ばなかった。昭和五 十八年十二月十八日の総選挙で、自民党は過半数ぎりぎりで敗北してしまった のである。そのため、党内が紛糾し、とくに福田、三木、河本の三人が、中曽… … …(記事全文1,423文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)