Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「保身を捨てる」石破が本物なら強い
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月7月27日第515号 ■   =============================================================   「保身を捨てる」石破が本物なら強い  =============================================================  きのうのメルマガで私は書いた。  安倍首相との一騎打ちになれば石破茂に勝ち目はないと。  勝ち目がないとわかった段階で、石破茂も岸田と同じように不出馬に追い込まれるのではないかと。  しかし、きょう7月27日の朝日新聞を読んで、私はその見方が間違っていたことを知った。  石破氏はきのう7月26日の講演で、「保身を捨てる」と述べて対抗意識をあらわにしたというのだ。  もし石破氏とその側近が、負けを覚悟し、負けた後に人事で冷遇されることをおそれずに一騎打ちに挑む覚悟をしたなら、それは強い。  「自民党のため、いや日本のために安倍3選を阻止する」と打って出れば、もっとすごい。  安倍3選確実と言われている情勢は一変するのではないか。  安倍・菅暴政コンビの卑劣さが嫌でも目立つようになり、判官びいきの世論をひきつけるのではないか。  しかも、朝日新聞は、石破派幹部はこう言っていると書いている。  すなわち3選を果たした途端、あとは「日没の安倍さん」しかない。  これに対してこれからは「日の出の石破さん」の番だと。  実はその通りなのだ。  ここまで分かって、覚悟を決めたのなら石破茂は強い。  そう思っていたら、もっとすごい発言を知った。  きょうの地方紙(下野新聞)が教えてくれた。  きのうの講演は、東京都内で開かれた共同通信加盟社論説研究会で行われた講演だったと。  つまり全国の地方紙の論説委員の集まりの場で事実上の出馬宣言をしたわけだ。  そして私が最も注目したのは、そこで石破氏が次のように日米地位協定の改定に言及したことだ。  すなわち石破氏は、沖縄の米軍基地負担に触れながら「(日米地位協定の)改定は禁句だそうだが、取り組まなければいけない問題だ」と述べ、さらに在日米軍基地について、「日本が管轄権を持ち、米軍がゲストとして存在することは地位協定上、決して不可能ではない」と指摘したという。  これこそが、野党も含め、この国の政治家が一度も口にしたことがなかった究極の政治テーマだ。  それを総裁選の主要争点にするというのだ。  もしそれが本当なら、野党を巻き込んだ国を二分する一大論争になる。  野党共闘が石破氏を推すと声を上げれば、自民党の分裂まで巻き込んだ、本当の意味で政権交代につながる自民党総裁選になるのだ。  石破氏の不出馬により、自民党総裁選はつまらなくなると書いたみずからを恥じる。  「保身を捨てる」石破が本物なら、政局の中心は、9月の自民党総裁選まで、安倍・石破の一騎打ち一色になる。  そうなってもらいたいものだ(了) ───────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年4月19日に利用を開始した場合、2024年4月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年5月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する