Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

朝日のスクープが潰した野田聖子総裁候補の皮肉
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月7月21日第502号 ■   =============================================================   朝日のスクープが潰した野田聖子総裁候補の皮肉  =============================================================  不毛な国会が終わったと思ったら、すぐに不毛な自民党総裁選が始まる。  8月初めにも安倍首相が総裁選出馬宣言をするらしい。  何をいまさら出馬宣言だと思わせるような自民党総裁選であるが、その総裁選をさらに不毛にさせる野田聖子総務相大スキャンダルがさく裂した。  すなわち、7月19日の朝日が一面で、野田聖子総務相の事務所が、無登録で仮想通貨交換業をしていた疑いで金融庁から調査を受けていた企画会社の関係者を同席させたうえで、金融庁の担当者を呼び、説明させていたことがわかったというのだ。  現役閣僚側による行政調査への圧力と取られかねない行為であり、致命的なスキャンダルだ。  おまけに、この企画会社(東京都)は有名芸能人を広告塔にして話題を呼んでいたという。  朝日新聞は、知っていながらあえてその芸能人の名前を明かさなかったが、きのうの日刊ゲンダイ(7月21日号)がその芸能人はGACKTだとバラシタ。  いまのところ、この野田聖子総務相のスキャンダルについては朝日新聞以外のメディアは追及せず、野党も騒がないが、そのうち週刊誌などが書くだろう。  たとえ書かなくても、これで野田総務相の総裁選の目はなくなった。  ただでさえ不能な自民党総裁選であるが、これでますます不毛になった。  安倍・石破の一騎打ちでは勝負は見えている。  考えて見れば、安倍首相の仇敵であの朝日新聞が、安倍首相の総裁3選に手を貸すように野田聖子潰しのスクープ報道を流したのは皮肉だ。  それほど野田聖子総務相の行為は悪質だということだ。  いくら安倍首相に有利に働くとしても、朝日としては書かざるを得なかったほどアウトだったということだ。  それにしても、安倍首相がここまで暴政をくり返しているというのに、それに代わるまともな総裁候補はいないのだろうか。  そう思わせるほどの自民党の劣化である。  野党に至っては、もはや国民の多くは安倍政権を倒せるとは思っていない。  みな安倍首相と負け比べをしているのだ。  負け比べをして負けているのだ。  これが安倍一強の現実である。  これから9月末の総裁選までの2か月あまりは、これ以上ない政治空白と時間の無駄遣いとなるだろう。  戦後70年経って、日本の政治がここまで酷くなるとは誰が予想しただろう。  そして、政治がよくなる兆しはまるで見えてこない。  誰かが何とかしなくてはいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年4月19日に利用を開始した場合、2024年4月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年5月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する