□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月5月3日第323号 ■ ============================================================= 内政に終始した安倍首相の今回の中東外遊 ============================================================= 安倍首相は何のために中東外遊をしたのか。 それは報道を見ればわかる。 ヨルダンで、連休明けの5月9日に東京で日中韓首脳会談を開催する事を明らかにした。 つまり、連休明けに待ち受けているモリ・カケ疑惑の野党追及をかわし、休む暇なく、「外交の安倍」に逃げ込むつもりだ。 その後は訪ロが続く。 そしてはるか中東の地からメッセージを送り、いよいよ憲法を変える時が来たと、あらためて改憲意欲を示した。 いざとなれば自衛隊明記の9条改憲で信を問うぞ、というわけだ。 極めつけは、柳瀬元首相秘書官の「面会を認める」報道だ。 中東に同行させた柳瀬氏と打ち合わせ、国会出席に応じてそこで面会を認め、中央突破する事を決めたのだ。 そして、それを自民党筋の情報として報道させた。 自民党の森山国対委員長と裏でつながっている辻元清美立憲民主党国対委員長は見事に参考人招致でもやむを得ないと軟化し、国会審議が再開される。 これ以上審議拒否を続ければ批判は野党に向かう。 その野党の弱みを突いた安倍自民党の揺さぶりだ。 国会で認めたところで痛くもかゆくもない。 記憶がよみがえっただけだと言えばいいのだ。 面会したからといって、それが加計学園の獣医学部新設とは関係ないと言えばいいだけの話だ。 ましてや安倍首相の関与などあり得ない、自分一人のしたことだと言えばいいだけの話だ。 要するに今回の安倍中東外遊は、内政に終始したということだ。 追いつめられた安倍夫妻が、しばし中東に高飛びし、息抜きをしながら、帰国後の終盤国会の戦略を練り直していたということだ。 こんな中東外遊を許すような野党では安倍政権は倒せない。 自民党の安倍降ろしに期待するしかない。 そのためにはもっと支持率を下げ、国民の手で9月の総裁選前の安倍退陣を迫るしかない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)