Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

河野統幕長の発言撤回を許さないと書いた朝日は本気だ
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月4月16日281号 ■   =============================================================     河野統幕長の発言撤回を許さないと書いた朝日は本気だ  =============================================================  私は4月13日の朝日新聞のスクープ記事を引用してメルマガ第273号で書いた。  安倍首相と安倍首相を擁護する側のウソが次々とばれている中で、つい に河野克俊統合幕僚長のウソが発覚したと。  すなわち河野克俊統幕長は、3月16日の記者会見で、陸自の日報につい て「私は知りません」などと語っていたが、4月12日の参院外交防衛委員会で共産党の井上哲士議員に、河野統幕長はすでに昨年1月の時点で日報の存在を知っていたと追及されたため、河野統幕議長はその日の午後の記者会見であっさりと報告を受けていたことを認めた、これは大問題だ、と朝日は報じた。  それを読んだ私は思った。  この河野統幕長のウソは憲法9条改憲に固執する安倍首相にとって致命的になる。  いやそうさせなければいけない。  何しろ国の安全保障に関わる事だ。  あらゆるウソの中でも、国会で追及されるべき最優先の河野統幕長のウソである。  そう私は思ってメルマガで書いた。  ところが、朝日のスクープ報道を見て驚いたのだろう。河野統幕長は前日の記者会見で言った事を翻し、翌13日の記者会見で「報告を受けたか覚えていない」と前言を撤回した。  その事を私は4月14日の新聞で知った。  それを知った私は、とんでもない前言撤回だと思ったが、メディアは知ってか知らずか、どこも騒がなかった。  そう思っていたら、きのう4月15日の朝日新聞が社説で見事に追及した。  一夜にして認識が変わる事に驚くと。  まさしくその通りだ。  いくら井上議員から追及されたからといって、12日の記者会見で日報の報告を受けていた事を認めたのはとんだ失敗だったのだ。  認めてしまえば、去年の国会答弁でウソをついていた事になる。  大問題になる。  だから慌てて柳瀬秘書官のように、あると断言した事を撤回して、覚えていないと、記憶のせいにして逃げようとしたのだ。  これは、失敗に失敗を重ねたようなものだ。  報告を受けていた事をさらに認めたようなものだ。  もしこの河野統幕長の迷走記者会見の事を、朝日だけでなく他のメディアが気づいて一斉に騒ぎ出せば、今度こそ河野統幕議長は引責辞任に追い込まれる。  そして安倍首相は更なる窮地に追い込まれる事になる。  それにしても、河野統幕議長の前言撤回を見逃さず、その上社説にまで取り上げて河野統幕議長のウソ追及した朝日新聞の安倍倒閣は本気だ。  どうやら朝日新聞は、安倍首相が辞職するまで、安倍疑惑追及の手を緩めないつもりだ。  それを宣言したに等しい、きのう4月15日の「問われる統幕議長の自覚」と題する朝日の社説である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年3月19日に利用を開始した場合、2024年3月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年4月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する