Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

森友文書改ざんのすべてを語る近畿財務局職員の遺書
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月4月9日265号 ■   =============================================================     森友文書改ざんのすべてを語る近畿財務局職員の遺書  =============================================================  きょう4月9日発売の週刊現代(4月21日号)の「ジャーナリストの目」連載第381号で森功氏が教えてくれた。  大阪地検特捜部関係者が森功氏に漏らしたと言う。  森友事件は3月に不起訴処分で終わらせるはずだったと。  ところが朝日新聞のスクープ報道で方向転換をせざるを得なくなったのだと。  この記事には驚いた。  私は朝日にスクープのネタ元は大阪地検特捜部による内部告発ではないかとてっきり思っていたからだ。  ところがそれどころか、大阪地検特捜部は朝日のスクープを見て、3月末の不起訴処分を見送ったというのだ。  大阪地検特捜部はすでに昨年の4月から関係者からの事情聴取や資料押収で改ざんの事実をつかんでいたという。  押収したパソコンのデータ解析が文書改ざんの決め手になったという。  それにもかかわらず、官邸の圧力により3月末の不起訴処分が決定済みだったという。  それが朝日のスクープで見送られたというのだ。  と言う事は、朝日は大阪地検特捜部とは別の誰から得た確かな情報で、あのスクープ記事を書いた事になる。  その誰かとは誰か。  財務省の内部告発しかない。  そしてその財務省の告発者と言えば自殺した近畿財務局の男性職員以外には考えられない。  だからこそ朝日新聞はスクープ情報の情報源について黙して語らないのだ。  私にそう確信させた週刊現代の森功氏の「ジャーナリストの目」だったが、いまから思えば、ちょうど一週間前に送られて来た月刊情報誌「選択」の「政界スキャン」連載398号の記事が極めて暗示的である。  その記事は、NHKの独自取材を引用して、近畿財務局職員が残したとされるメモ(遺書)の内容について次のように書いていた。  「決裁文書の調書の部分が詳しすぎると言われ、上司に書き直させられた」  「勝手にやったのではなく、財務相からの指示があった」  「資料は残しているはずで、ないこことはあり得ない」  「このままでは自分一人の責任にされてしまう」  「冷たい」  などと書かれていたという。  このメモ、つまり遺書は、警察が押収し、検察にわたっているはずだ。  遺族がそれを見たかどうかわからないが、おそらく口止めされているか、それとも遺族が見る前に押収されたかどちらかだ。  しかし、このNHKの独自取材から分かるように、その内容は一部伝えられているい。  しかし、それはあくまでも聞き込みの一部情報でしかない。  その全文を知っているのは警察、検察であり、もちろんそれら組織から官邸に報告されているに違いない。  このメモ(遺書)の全文が公開すれば、文書改ざんのを支持した責任者がおのずと明らかになる。  佐川元国税庁長官をはじめとした関係者のおためごかしの証人喚問など吹っ飛ぶことになる。  なぜ野党はメモ(遺書)の公開を政府に求めようとしないのか。  なぜ朝日新聞は情報源を明らかにしないのか。  なぜメディアは自殺した職員のメモについて、もっと騒がないのか。  故人に対する冒とくと考えて封印するのは、むしろ故人が命を懸けて訴えた遺志に反するのではないか。  「選択」のその記事は、「殺人組織」の責任者は、理財局長だった佐川国税庁長官と麻生財務省だと書いている。  しかし、本当の責任者は安倍首相夫妻だ。  やはり近畿財務局職員の自殺は大きかった。  だからこそ、このメモ(遺書)については野党でさえ触れないのかも知れない。  さぞや故人は無念であるだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年4月19日に利用を開始した場合、2024年4月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年5月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する