Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

ついにロシアがパレスチナ和平の提案をするようになった驚き
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年9月7日第689号 ■   ============================================================   ついにロシアがパレスチナ和平の提案をするようになった驚き  ============================================================  きょう9月7日の産経新聞が、モスクワ発共同を引用して一段の小さな記事を載せた。  すなわち、イスラエルのネタニヤフ首相がプーチン大統領の中東和平提案を検討している事を明らかにしたという。  これは大きな動きである。  イスラエルとパレスチナの中東和平交渉と言えば、米国が唯一、最大の仲介役であると相場は決まっていた。  イスラエルと米国の特別のつながりがあったからだ。  イスラエルに影響力を及ぼす事の出来る国は米国の他になく、イスラエルがいう事を聞く国は米国をおいて他になかったからだ。  ところが、ついにロシアが和平提案を行い、イスラエルがロシアの和平提案を検討する時が来たのだ。  その背景には、もちろん米国の影響力の低下がある。  プーチンのオバナに対する攻勢がある。  イスラエルと米国の関係が悪化し、米国がイスラエルの絶対的な庇護役ではなくなり、それを知ったイスラエルが庇護役を他にも求めるようになった背景がある。  この動きは決してパレスチナの為に関係国が善意で動いたものではない。  それにしても、米国とロシアの関係が冷却している中にあって、イスラエルがロシアの中東和平提案を受け入れるようになったことは注目すべき国際政治の変化だ。  プーチンのロシアが「公正で持続的」な中東和平を実現できる保証はどこにもない。  それどころか、シリア情勢をめぐるロシアの対応を見ていると平和実現は無理だ。  それでも私はロシアの中東和平提案を歓迎する。  その提案をイスラエルとパレスチナが受け入れ、ロシアの仲介で和平交渉が始まる事を期待する。  それほどまでに、中東和平は絶望的だからだ。  それを誰も動かそうとしないからだ。  ロシアの提案が失敗に終わったところで失うものは何もない。  イスラエルの非道さとパレスチナの絶望さが一層世界に知れ渡る事になるからだ。  世界の関心がパレスチナ問題に向かうことからすべてが始まる。  私はロシアの中東和平提案を歓迎する(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年12月19日に利用を開始した場合、2024年12月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2025年1月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する