□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年4月16日第322号 ■ ============================================================== 翁長知事の米国再訪問を叱る ============================================================== きょう4月17日の産経新聞がワシントン発加納宏幸記者の手によるスクープ記事を掲載した。 すなわち、日米関係筋が明らかにしたとして、翁長沖縄県知事が5月14日ー18日の日程でワシントンを再訪問し、米国務省や国防総省の高官に辺野古移設阻止を訴える方向で調整に入ったというのだ。 その記事を見た瞬間、私は喜んだ。 辺野古移設は絶対に阻止しなければならない。 それは沖縄のためであると同時に、日本国民全体のためだ。 もし辺野古に在日米軍の新基地がつくられるなら、はじめて日本政府の意思と予算で在日米軍基地をつくることになる。 そんな事を許せば、日米軍事同盟は未来永劫に固定化され、もはや日本は憲法9条を掲げる平和国家ではなくなる。 もはやどのような安保論争をしても無意味になり、この国の政治から護憲政党が不要になる。 私も言論活動を止めざるを得ない。 辺野古に新基地をつくらせては絶対にいけないのだ。 そしてその決定権を持っているのは安倍政権ではない。 米国政府だ。 その米国政府に影響力を与える米国議会だ。 そしてその米国議会を動かす米国国民である。 翁長知事は米国本土で米国を相手に辺野古阻止反対の明確な意思表示を表明しなければいけない。 だから私は翁長知事の米国再訪問のスクープ記事を知って喜んだ。 ところがである。 その記事を読み進んでいくと、こう書かれている。 「・・・翁長氏は今年10月に開かれる(沖縄県)のイベントへの参加を呼びかけるため5月9日からハワイ、カナダ、米西海岸など訪問。県側は14日からのワシントン訪問で、国務省のラッセル、国防総省のシアー両次官補との面談を希望している。連邦議会議員らとの会談も希望しているが、日程は固まっていない・・・」 なんということだ。 日本の命運を左右するこれほど重要な外交を、イベント参加の外遊のついでに行うというのだ。 しかも安倍政権と通じている米国の対日外交・安保政策の担当官僚と話し合うというのだ。 いつまでこのような時間の無駄遣いを繰り返すつもりだろう。 辺野古移設阻止の交渉は、長丁場の外遊で体力を消耗しながら出来るような生易しいものではない。 その目的の為だけに訪米する覚悟で、心身とも充実して行うべきものだ。 そして、その交渉相手は下っ端官僚や役立たずの米国議員ではない。 いまやオバマ大統領であり、次期大統領候補者たちだ。 大統領選のさなかに乗り込んで、次期大統領に誰がなっても辺野古阻止は認められない、というメッセージを、米国のメディアを巻き込んで米国で明言するのだ。 前回もそうだったが、一体誰が翁長訪米の戦略を立てているのだろう。 翁長知事には対米外交にたけた強力なブレーンが不可欠である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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