□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年4月1日第278号 ■ ============================================================== それでもまだ流動的な外務省の次官人事 ============================================================== すったもんだのあげく、サミット後の夏の人事では、外務省の次期事務次官に杉山晋輔外務審議官が昇格することが内定したと言われている。 ところが、この人事に待ったをかける事になる仰天記事を、ビジネス情報月刊誌である「エルネオス」が最新号(4月号)で書いた。 杉山氏の外務省機密費流用事件がさく裂するというのだ。 エルネオスに敬意を表して、その詳細をここで書くことは差し控えさせていただくが、その記事に書かれている事は衝撃的である。 そしてこの外務省機密費疑惑は、そこに書かれている以上にはるかに深刻な問題がある。 だから、このエルネオスの記事が書いているように、もし杉山氏が次官に昇格したら、手ぐすねを引いて待っている週刊ポストをはじめとした週刊誌や日刊ゲンダイなどが書き立てたら、ひとたまりもない。 なにしろ週刊誌の記事ひとつで大臣の首が飛んだり、政治家の政治生命が断たれるご時世だ。 ましてや安倍外交を担う外務省のトップ人事だ。 安倍政権を直撃する一大スキャンダルとなること間違いない。 果たして安倍・菅政権は下馬評通り、杉山氏を斎木次官の後任として次期外務省の事務次官に任命するのだろうか。 そうであれば大した度胸だ。 カギを握る人物がいる。 それが鈴木宗男と佐藤優コンビだ。 彼らは情報を掴んでいる。 そして既に散々その事を書いている。 しかし、鈴木宗男はいまや娘と共に自民党に復帰する事になった。 だから180度方針転換して、安倍政権を困らせるような言動は止めるだろう。 佐藤優も同様に安倍政権を困らせる事はしない。 しかし、それでも杉山氏の次官昇格はリスクが大きすぎる。 それほど外務省機密費流用疑惑は深刻な問題であり、未解明な問題であるからだ。 鈴木宗男や佐藤優でさえも知らない疑惑があるからだ。 それがさく裂すれば世の中は大騒ぎになる。 外務省の次官人事から目が離せなくなった(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)