□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年1月18日第56号 ■ ============================================================== 歴史の日付にこだわる米国 ============================================================== どうでもいことだけど、目に留まったので書いておく。 居酒屋談義で話題にするネタとして使えると思ったまでだ。 イランに対する経済制裁解除を報じるきょう1月18日の日経新聞の記事の中に、つぎのようなくだりを見つけた。 「・・・『疲れた。休養が必要だ』。イランのパーレビ国王が出国したのは1979年1月16日。約2週間後、亡命先のパリからイスラム革命の指導者、ホメイニ師が帰国した。中東における米国最大の同盟国イランは、最大の敵になった・・・それから37年。くしくも米イラン関係が暗転した同じ日に、米欧とイランは新たな関係に踏み出した・・・」 なるほど、そういう見方もあるのだ。 それが米国の意識的な計らいかどうかは、わからない。 しかし、米国は歴史的日付にこだわるところがある。 東京裁判がA級戦犯に死刑判決を下した日は、当時皇太子だった今上天皇の誕生日である12月23日に合わせたということは、知る人ぞ知る事実だ。 誕生日のたびごとに、東京裁判を思い出させ、昭和天皇の戦争犯罪を永久に忘れさせない、ということらしい。 ほかにも米国は日本占領がらみの日付にこだわっている。 だからといって、その後の歴史がどうこうなるわけではないだろう。 米国というドライで民主的な国が、日本流に言えば縁起かつぎのような真似をするところが面白いと思う。ただそれだけである。 いや、米国と言う国は、陽気で明るい反面、緻密で執念深い二重性を持つ国である、と思ったほうがいいのかもしれない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)